入学式
このようなものを書くのは初めてなので、面白くなかったらごめんなさい
ですが1度読んでくだされば光栄です。
ここ、ライト学園では今日も魔物と戦うための修行をしている生徒たちが5万人いる。
私はその生徒の一人になる、崎澤緋水。
今、この世界は絶対につながることのなかったある異世界の超危険生物(魔物)が、この世界に入り込んできた。それは、この世界に不満を持っている世界的テロリスト、ヒトラスの仕業だった。
そしてそれは、異世界―異世界とはこの世界とは別のいくつもの世界のことだ―にも繁殖していった。異世界にもこの世界と似たような魔物が増え続けている。
だから、私のようにライト学園に通い修行をし魔物を倒そうとするものがいろんな異世界から集まってきた。
でも、そんな人たちのようになれるのは生徒の半分以下だった。
今日は、ライト学園の入学式だ。
私も今日入学する。私は、友達に誘われて受けた試験がたまたま受かっただけで、魔獣師―魔法や魔獣を使い、魔物を倒す人たちのこと―になろうという気は全くない。今もその気持ちは変わらない。
「緋水~早くしないと遅れるよ~!!」
今、私の名前を読んだのが私を誘った張本人、沢木杏だ。
「杏~、少しは落ち着きなよ。」
杏を制御するのは杏の彼氏、豊川梓。(こいつも私を誘った人物だ。)女みたいな名前だというとすっごく怒る。それもまた面白い。
「わかったから、落ち着け2人とも。」
私が学園の門の前で立ち止まっていると、先に入った杏たちに引っ張られる。
「今更だけどあきらめが悪いぞ、緋水。」
「嫌なもんは嫌なの~。」
「首席で入ったくせに~。羨ましいんだからな!!」
うちは代々魔獣師の家系で、みんな資格を持っている。
しかも結構有名。家にはもちろんそれ関係の本しかない。だから自然とその本を読み、知識も身についた。実戦経験はないものの、親や祖父母などによく戦術を教わった。そして、入りたくもない学校に首席で入ってしまったというわけだ。
私は、仕方なく学園の門をくぐり入学式に出席した。校長は40代後半の熱血系の人で、想像していた(ハゲで気の弱そうな)人とは、すごく違った。が、そんなことはどうでもいい。校長の話の中には、少し興味をそそられるものもあったがすぐ、魔物退治に話がいくのでほとんど聞いていなかった。
私がこの学校へ入りたくない理由。
それは、大きすぎる期待が嫌だからだ。私には兄がいる。兄も、もちろん魔獣師になった。血筋がいいからというだけで、学生時代はよくいじめられていたと笑っていた。本当は、辛かっただろうに…。
魔獣師になった今は、少し失敗したら「崎澤家のくせに。」成功したら「当たり前」といった感じで、自分の実力は、認めてもらえない。私も、そんな待遇が嫌だった。
だから、こんな学校来たくなかった。それを知っている親たちも私をこの学校に行かせる。どうかしてるんじゃないかと思う。でも、我が儘は言えない。
まあ、ここまで来て帰るのもなんだから、1ヶ月ぐらいは我慢してみようと思う。
校長の話も終わり、私たちはそれぞれの寮へ案内された。偶然にも私と杏は同じ部屋だった。
部屋に届いていた荷物を2人でダンボールから出し、棚やクローゼットにしまう。ようやく終わった時にはもう、夜の9時になっていた。
「あ~あ、疲れた~。もう食堂しまってるかな?」
「まだ大丈夫でしょ。自習してる先輩とか、部活してる先輩は今、晩御飯食べてるしねいつも。」
「そっか~。じゃ私たちも行ってみよ~。」
やけにテンションが高い。まあ、親と離れて暮らすの初めてだもんね。
私的にはもう諦めていたのだが(1年がいま行くと絶対目立つから)杏を止める気にもなれず杏の言うとおり食堂に行くことにした。