アスパロガス・ハムニー・コンコン
朝から畑で軽く作業をしてから、次に樹木の苗木を用意します。用意するのは桜! やっぱりガーデンと言ったら、ひとつは桜のあふれる可愛いお庭を作っておきたいよね。
「第二ガーデンが開放されたため、第一ガーデンを代表ガーデンとして登録することが可能になりました。代表ガーデンは探索時、他のガーデナーからも視認することが可能になります」
「えっ……それって、人が来訪してくることがあるって、こと?」
「いいえ、あくまで探索時に遠景として眺めることができるようになるだけです。干渉することはできません。フレンドとなったガーデナーのガーデンであれば遊びに行くことも可能ですが」
「あっ、それは多分ないと思うから私には無縁かな……勝手に人が入って来るわけじゃないなら問題ないね。要するに、ガーデンの見た目を自慢できる機能?」
「はい」
そこで「はい」って肯定しちゃうんだ。
探索中に人のガーデンを遠景として見ることができるので、参考にしたり、単純にこういう風にしてるんだなーって眺めることができるってことだよね。みんなのモンスター研究誌と一緒で、自分から発信することはできるけど、特に交流とかはする必要のない要素ってことだ。た、助かる〜!
「そっか、それならもっと綺麗にしたいな……」
昨日の探索時に見かけた花畑を思い出す。一応ここにも作ってはいるけれど、もっと増やしてもいいかもしれない。
第二ガーデンに手をつけられるようになったら、そっちに畑を移動してこっちのガーデンは花を中心にしてみようかな。
花畑を囲む木柵のうち二つを開閉機能のある柵に変更し、中に入る。
確か、壺みたいなものでハムスターが寝てたよね? あれってつまり、必要ってことだろうし……と、ガーデンアイテムの中から蜜壺ってやつを選択して購入する。
そしてお花畑の近くに設置。
それから畑で育てていたものが収穫できそうだったので、いっせいに収穫していった。
先日からやってきているアスパラガスの尾羽を持つスズメには、収穫したアスパラガスをあげて……よし。
「チュチュン!」
――――――
No.107
名称【アスパロガス】
・ 分類:野菜
・ 原型食物:アスパラガス
・ 原型生物:スズメ
・ 危険度:D
・ レア度:SR
・ 大きさ:1タイル
・ 生息地域:枯れ果てた草原
・ 好物:アスパラガス、???
・ 来訪条件:
枯れ果てた草原で一度でも探索中に発見したことがある。
・ 住民化条件:
50タイル分の汚染されていない草地がある。
アスパラガスを一本与える。
所属するアスパロガスが5羽に達していない。
・ 汚染タイル数: 陸上1
・ 能力:
ガーデン内にいる間、草地タイルの中層浄化を進行する。
畑に隣接している場合、野菜系作物の成長時間を少し短縮する。
・ 備考:
コストが非常に軽く、初期ガーデン向けの補助モンスター。
・ 生態観察:
アスパロガスは枯れ果てた草原に生息する、小型で温和なモンスターである。
細長い体躯と軽快な動きが特徴で、草地を跳ね回る姿がよく目撃される。
環境への影響は小さいが、長時間滞在すると周囲の土地がわずかに安定する傾向がある。
警戒心は強いものの、危険を察知するとすぐに距離を取るため争いはほとんど起きない。
探索中に見かけた個体が、後日ガーデンに姿を現す場合が多い。初期環境における観察対象として適した存在とされている。
――――――
アスパロガスかあ〜。緑色の小さいスズメだからなのか、特に群れそうなわけでもないけどいっぱい住民にできるらしい。
この子たちがガーデンに常駐してくれれば畑の収穫サイクルも、もっと早くなってくれそうだ。そうなればお金ができて、お金ができればいろいろとガーデンアイテムを購入して試すこともできるし、いいことだらけだよね!
「お、きたきた……」
蜜壺を設置したからだろうか?
ナイトウォッチングしたときに見かけたあのコロコロとしたハムスターがやってくるのが見えた。
とっとこと走って花畑にやってきて、ポピーの花に顔を突っ込んだり鼻をひくひくさせながら吟味をして卵に。テンカウントが済んでから、ゴールデンハムスターっぽくなった子が蜜壺の中に花を持ち込む。
花は収穫されても何回かは再生するみたいなので放っておいても大丈夫そうだ。
――――――
No.023
名称【ハムニー】
・ 分類:甘味料
・ 原型食物:ハチミツ
・ 原型生物:ハムスター
・ 危険度:D
・ レア度:R
・ 大きさ:1タイル
・ 生息地域:枯れ果てた草原
・ 好物:花の蜜、???
・ 来訪条件:
所属するハムニーが三匹に達していない。
10タイル分の汚染されていない草地がある。
ガーデンにポピーの花がある。
・ 住民化条件:
20タイル分の汚染されていない草地がある。
いずれかの花の蜜を飲む。
ガーデンに蜜壺が設置されている。
・ 汚染タイル数: 陸上2
・ 能力:
花の蜜を集めて蜜壺に溜め込む。
指示を与えると花ごとの蜜壺に分けて生産する。
蜜を採取した花の寿命が初回のみ、一日伸びる。
・ 備考:
混ぜずに花ごとに蜜壺生産を行うと、それぞれ風味や色が微妙に違って華やかだ。
混在した蜜よりこちらのほうが価値が高い。
・ 生態観察:
地表の花から蜜を集め、蜜壺へ貯蔵する小型生産モンスターである。
採取した蜜は花ごとに分別可能で、単一花種の蜜は高い価値を持つ。
蜜を採取された花は一時的に寿命が延び、景観維持にも寄与する。
行動範囲が狭いため、管理には花壇の配置が重要となる。
――――――
畑にレモンや栗の木も用意しつつ、他にも目的の子が来ないかどうかを眺めていると……いつのまにか畑に狐がいた。あのダイコン尻尾の子だ。
昨日の探索でちょっと思いついたことがあったので、それも今試してみることにする。
尻尾を畑に埋めている狐にそっと近づいて、ジョウロで水をかけてあげるのだ。
「コン!?」
狐はびっくりして畑から尻尾を持ち上げて逃げていった。
「あれ、違ったかな……」
やりかたが違っただろうか? と落ち込みそうになったものの、よく見たら狐はガーデンの外までは逃げていっていない。しばらく歩き回って、今度は別の畑に埋まった。
「……ものは試しだし」
そうして、私は何度かガーデンの中を逃げまわられつつも狐に水を与えてみた。
枯れ果てた草原でもお水を飲もうとする仕草をしていたし、ガーデンに来訪してくるときの腐食モンスターとしての名前も【水分不足のダイコン狐】だったから、絶対水が関係するはずなんだよね。
そして畑に尻尾を埋めている狐に三度目のお水をかけたとき、ようやく卵に変化してテンカウントが開始した。
「よっっし!」
思わずガッツポーズ。これは嬉しい!
――――――
No.109
名称【コンコン】
・ 分類:野菜
・ 原型食物:大根
・ 原型生物:狐
・ 危険度:D
・ レア度:SR
・ 大きさ:1タイル
・ 生息地域:枯れ果てた草原
・ 好物:大根、水
・ 来訪条件:
ガーデン内の畑に大根が3本以上植えられている。
枯れ果てた草原で探索を行ったことがある。
・ 住民化条件:
畑に埋まっているコンコンを3回発見する。
発見後、引き抜かずに水を与える。
所属しているコンコンが二匹に達していない。
・ 汚染タイル数: 陸上1
・ 能力:
畑に埋まっている間、同列の畑の汚染進行をわずかに遅延させる。
一日一回、大根を一本生産することがある。
・ 備考:
来訪時のコンコンは検知不可状態で畑に侵入し、大根に成り変わる。
無理に引き抜くと逃走し、再来訪まで時間がかかる。
・ 生態観察:
コンコンは大根が一定数植えられた畑に、作物として擬態し侵入する習性を持つ。
外見上は完全に一本の大根と見分けがつかず、通常の索敵では発見できない。
水やりなどの世話に反応し、正体を現す個体が確認されている。
攻撃性は低いが、警戒心が強く、乱暴な扱いには即座に逃走する。
畑に溶け込む行動は外敵から身を守るための本能と考えられている。
共存が成立した個体は、畑の環境に良い影響を与えることがある。
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やっぱり探索でモンスターの生態を眺めてみるのも大切なんだなあ……と実感した。昨日見たものがヒントになったので満足である。
この調子で豚さんとかも攻略できるといいけど……。
「って、知らないウサギさんとハチがいる!?」
あとは、たまに来るハムの原木な豚さんを待とうかな〜と思ったときだった。全く見知らぬウサギとハチが来訪してきたのは。
なになになに!? なにがきっかけだったの!?
とにかく、初めての子たちなのでシーちゃんのいるガーデンの端まで移動してじっくりとどんな行動を取るのか観察してみることにしたのだった。




