千客万来!?
「シーちゃん、次はなにがいいと思う?」
「……そうですね、どのような方向性のアドバイスがお望みでしょうか」
「う、うーん……? 方向性……? 住民を増やすためのアドバイスかなあ」
悩みつつ、相談する。やっぱり図鑑は埋めていきたいし、長期的に見るなら住民化条件のヒントとかがほしいよね。敵対してくる腐食モンスターはどう対処すればいいかーとかも知りたいが、それはそのうち機会があるかもしれないし。
「それでは、鳥類のモンスターのために見張り台を置いてみてはいかがでしょうか?」
「なるほど、見張り台! 樹木系ももっと植えようかな」
「そうですね、まだスペースは多くありますから」
収穫や生産品の採取を行いつつ安いガーデンアイテムを設置していく。見張り台はさすがに一個だけにしたが、オリウルたちが三羽とも留まれるような大きさのアイテムなのでコスパはよさそうだ。
他にも畑の空きに……カイワレダイコンはなかったのでダイコンを五本くらい植えて、オリーブの木を追加したり、ユーカリの木を植えてみたり、ガーデンアイテムの配置を考えながら模様替えしたりと進めていく。
【水分不足のダイコン狐が来訪しました】
通知が来て顔を上げる。
よく見たら草原で見かけたダイコン尻尾の狐がガーデンの中に入ろうとしているところだった。
おお、今日は千客万来だね? 三日目になってから一気にいろんな種類の子たちが来るようになったけど、やっぱりその理由は一度探索に出たからだろうか?
発見したことがあるとかじゃないと来訪条件を満たせないとか、そういう感じで。
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No.109
名称【???】
・ 分類:野菜
・ 原型食物:大根
・ 原型生物:狐
・ 危険度:D
・ レア度:SR
・ 大きさ:1タイル
・ 生息地域:枯れ果てた草原
・ 好物:??? 、???
・ 来訪条件:
ガーデン内の畑に大根が3本以上植えられている。
枯れ果てた草原で探索を行ったことがある。
・ 住民化条件:
???
???
――――――
「コン、コン」
大きなダイコン尻尾をふりふりしながら畑付近に歩み寄る狐と、その後ろから追いついてくるもう一匹のカイワソ。
二匹目のカイワソが再び勝手に空いた畝に埋まって、勝手に浄化されて仲間になる。単純で可愛いね。
二匹揃って挨拶に来たのでしゃがんであげると、お膝に小さなおててを乗せてこれまた二匹揃って首を傾げて私を見上げた。可愛いね。
さて、カイワソとそうして戯れてから狐の観察を続けていると、この子も空いている畝を掘り掘りしだして、ある程度空いた穴に尻尾を突き入れた。勝手に埋まるのが好きな子たちも結構いるんだね。
けれど、狐のほうは勝手に浄化されることなく尻尾を取り出して、また穴を掘って埋めてを繰り返しながらうろうろしている。
そして尻尾を気にしながらモンスターの水飲み場に水を飲みに行ったりと、かなり広範囲を行ったり来たり。
条件がなにか足りないのかもしれない。うーん、なんだろう? 水分不足……確かによく水を飲みに行ってるけど。水飲み場の数が足りないとか、それとも畑のもっと近くに置かないといけないとか?
「ちるるるる」
【枯れスズメが来訪しました】
通知が来て鳴き声のするほうに目を向けると、こっちも草原で見かけた緑色のスズメだった。
よく見たら翼の一部がアスパラガスみたいになっているので、だから緑なのかもしれない。
アスパラガススズメも何羽か来訪してきているが、この子たちも来訪するだけみたいだ。
――――――
No.107
名称【???】
・ 分類:野菜
・ 原型食物:???
・ 原型生物:スズメ
・ 危険度:D
・ レア度:SR
・ 大きさ:1タイル
・ 生息地域:枯れ果てた草原
・ 好物:??? 、???
・ 来訪条件:
枯れ果てた草原で一度でも探索中に発見したことがある。
・ 住民化条件:
50タイル分の汚染されていない草地がある。
???
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……というか、狐もスズメもナンバーが100行ってるんだけど!?
幸先いいのかもしれないけど、さすがにこれだけ新規が一気に来るようになると目が回るような気持ちだ。
もしかして、今日ってずっとこんな調子なの!?
メタ的な解説を入れると、DランクなのにNo.が100まで飛んでるのは序盤の子達を作った後、探索地の数に合わせて振り分けて行ったら数に偏りが出たので追加で製作した子達だから、ですね。
肝心な主食系の子とか調味料も足りなくて、いや必要だろというのを追加でどんどん投入して行った結果です。
No.振り直す元気が……なくってぇ。そのままになってます。それ以上の理由は特にないので深読みはしないでね!




