私がゲームをする理由
幼い頃から、図鑑を読むのが大好きだった。
写真と一緒に解説されているテキストを読むのが、意外な生態を知るのが、変な豆知識を覚えるのが大好きだった。
図鑑ばかり読んでいた私が、次に没頭したのがゲームだった。
ゲームに存在する、おまけ程度の図鑑テキストを読むのが好きだ。真面目なテキストだったり、お茶目でポップな語調だったり、ゲームの登場キャラクターが自分で書いているような文体だったり、その世界で生きる人たちの研究の痕跡のようだったりする、フレーバーテキストの全てが好きだ。
リアルに動くモンスターの生態行動をずっと延々と眺めているのも、武器や防具の説明欄に書いてあるわずかなテキストの中に込められた物語を紐解くのも、ゲーム内で食べる料理にさえついているほんの数行のテキストを読むのも好きだった。
だから、私がゲームをやる理由は基本的にテキストをいっぱい読んで、その世界観に浸るため。読むだけでその世界のことが本当にあるかのように身近に感じられて、思考の中でちょっとした旅行にでも出るように思い描くのがなによりも楽しい。
変な楽しみかたをしている自覚はある。けど、私にとってはゲームというのはテキストを楽しむものである。
だからこそ、惹かれてしまったのはきっと必然なのだ。
ソーシャルゲームとVRMMOの合体したようなゲームだと聞いたときは興味なんて一欠片もなかったけど、そのあとの宣伝文句で私はテレビに夢中になった。
プレイヤーは空中都市から派遣され、汚染された地上を浄化していくために働く『ガーデンテイマー』。
ガーデンテイマーは庭づくりをしてモンスターを収集し、庭や拠点を増やしたりしながら様々な地域の探索に赴く。
地上に蔓延る『腐食モンスター』は庭に来訪してくる条件があり、浄化されて住民になる条件があり、そしてそれらを記録しプレイヤーは『図鑑』を完成させていく。
おおよそ、そういう内容のゲームだそうだ。
しかも図鑑には汎用テキストこそあるものの、プレイヤー自身の手で書き込むことも可能らしい。
ブログみたいにみんなの図鑑ってことで、プレイヤーが感じたことをフレーバーテキストとして残して、それをみんなが見られるようにできる機能もある。
図鑑!そう、図鑑!
図鑑がこうもメインに推されているなんて滅多にない。
これにテンションが上がらないわけがない。
もちろん私はすぐさま予約をした。
そして今か今かと待って発売日に即購入。
休みもしっかり取ってゲームをはじめる準備はバッチリだ。
このために働いてると言っても過言ではない。
そうして、幼い頃と変わらないワクワクを胸に抱きながらお水を少し飲む。
トイレは済ませた。軽食も食べたし、ダイブ中に健康チェックする機材もちゃんとある。ヨシッ!
「でもMMOか……まあ、いっか。どうせソロでしかやらないし」
買ったのはいち早くやりたかったのでダウンロード版だ。
お高いVR用ゲーミングチェアに座って各種機材を取り付け、いざフルダイブ!ゲームの世界へ!
かつてあつまれピニャータというゲームがありました。大好きなゲームです。しかし、昨今、似たようなゲームを探しても探してもありません。新作も出ません。
なら、自分で書けばいいのでは!?
ということではじめました。ほのぼの庭づくりゲームです。
こういうのが好きな人が他にもいるって信じてますから!!




