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夢で会えて良かった

作者: 彼方


 その夜、昔の夢を見ていた。


 もう潰れた店で、もう亡くなった人たちと麻雀をしてた。僕はとても楽しくて。みんなも笑って遊んでた。


 なんでか、その夢に登場するのは死んだ、あるいは死んだと聞いた人たちだけだった。だから途中で(ああ、これは夢なんだ)と夢の中で理解した。途端に悲しくなった。僕が夢の中でぼーっとしていたのか。「おい、坊やどうした。ツモ番だぞ」と促され僕は対面の山に手を伸ばした。






 ハッ! と目覚めると仰向けに寝ていた僕は右手をまっすぐ上に伸ばしていた。

 枕が濡れている。いつの間にか泣いていたらしい。彼らが死んでいることがとても悲しかったから。

 病で死んだ者。老いて寿命がきた者。事故にあった者。自ら命を絶った者。色々な雀士がいた。

 彼らは皆共通して、僕と同じくらい麻雀を愛してた。


 また、一緒に麻雀をしたいという願いが叶わないことが…… すごく辛くて。また涙が出た。


 でも、夢で会えて、良かった。

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