第七話 戻った光
正成と琉人がブレーカーの付近に着いたその時
明かりがついた
そしてブレーカーの前に居る人間と目が合った
そこにいたのは銀であった
「なんだ、銀さんだったんだ」
琉人が安堵した様子で言う
「もしそこに居たのが仁だったら迷わずこのスタンガンを当ててたよ」
琉人は笑えない冗談を言う
「ところで銀さんは何かあった?」
正成が琉人をスルーしてそう言う
「こっちは特に誰とも会わず、何もありませんでした。」
銀さんは申し訳ないといった様子でそう言う
「そっちは何かありましたか?」
銀さんがそう尋ねる
「食堂がひどいことになってたぐらいかな」
正成がそう答える
「え?」
琉人が疑問の声をあげる
「正成君は暴れてたじゃないか」
琉人がそう言うと正成は驚く
「そんな記憶ないよ!」
正成は叫ぶ
「詳しくは分かりませんが取り敢えず仁さんに聞きに行ってはいかがでしょうか?」
銀さんがそう提案する
「確かに仁ならよく知ってそうだね。行こうか」
琉人はそう言って先に食堂に向かって歩いて行った
正成は琉人に着いていく
その途中で琉人は正成に尋ねる
「本当に覚えてないの?食堂で何があったか」
「うん。気づいたら真っ暗な食堂で寝てたんだ」
正成が答える
琉人から見て正成は噓をついているようには見えない
そんな会話をしているうちに食堂に着いた
そしてそこには衝撃の空間が広がっていた
「え?」
琉人と正成は同時に声を漏らす
正成は暴走したのを覚えていないみたいですね