第四話 探索
「色々片付いたしここの探索でもしない?」
しばらくして美結がそう言った
「探索か、俺もそのつもりだった」
光が賛成の声をあげる
「ふぅん。じゃあ俺は勝手に行ってくるよ」
そう言って仁は再びどこかへ行く
「待て!」
そう言って琉人は仁を追いかける
そして曲がり角で曲がった瞬間盛大に転んだ音が響き渡った
全員でそれを見に行くと琉人が転んでいた
その近くにはバナナの皮もあった
それを見て仁は爆笑している
「バカだね!俺の事しか見てないじゃん!」
仁は琉人を煽った
「うるさい」
琉人は怒りで目がピクピクしている
「ところでここは何?」
正成がふと尋ねた
囚人六人がいつの間にかいた場所は目覚めた場所の通路を曲がってすぐの場所だった
「机が沢山並んでいますね」
銀がそう感嘆をしめす
「もしかしてここ食堂じゃない?」
美結がそう言った
この部屋には長い机が並んでいて装飾もおしゃれであった
そのため食堂と言われても違和感はない
「なるほど。となると本当にここで過ごすことになるみたいだね」
仁が何気なくその一言を吐く
その一言は囚人達を現実に引き戻す
「うぅ...」
正成がうなる
「大丈夫ですか?」
銀が正成に尋ねる
しかし正成はどこからか金属バットを取り出した!
「おい正成?」
琉人が正成に問いかけるが正成はスルーしている
正成は歩いている
ただ一人の方向へ
「正成、落ち着けよ!」
仁は正成を説得する
そう、正成は仁の方へ進んでいた
仁はゆっくりと後ずさる
そして食堂の端まで仁は追い詰められた
そして正成がバットを振るう!
それを寸の所で仁がかわす
すると金属バットは壁に激しくぶつかった
轟音が辺りに響く
よく見ると壁紙が剝げている
「ハハ...」
仁の乾いた笑い声が響き渡った
正成が豹変した原因は何でしょうね