第三話 看守のgift
琉人達は仁達を追いかけた
しかし小柄な体の仁からは想像できない速さで走るため追いつけなかった
そして一発の銃声が鳴り響く
もう一発
二発
三発
四発
五発
合計六発の銃声が鳴り響いた
そこに琉人達はやっとたどり着いた
そこにはボロボロになった仁と銃を持つ正成が居た
「何やってるのよ!」
美結が叫んだ
正成はそれに怯えて銃を投げた
「なになになに!?」
正成はびっくりした様子でそう叫ぶ
銃は地面に落ちた
仁はその様子を見て笑っている
「仁さん、状況を説明してください」
銀がそう言うが仁の答えは
「いやだね」
とだけ言って去っていった
「何があったのかな?」
光が正成にそう尋ねる
「ぼ、僕は合図をしたら引き金を引けって言われて...」
正成はオドオドしながらそう話す
「あの拳銃はどこから用意したのですか?」
銀が正成にそう尋ねる
「え、えーっと、多分あれは仁君に配給されたものだと思う。」
「僕にあれを渡したのは仁君だからね」
オドオドしながらも正成は真実を語っている目をしている
銀は「わかりました」と言いながら頷く
「取り敢えず部屋に行ったほうがいいんじゃないの?」
そう言ったのは仁だった
ニヤニヤしながら部屋の前に立っている
「分かったけど、どれが誰の部屋なのかが分からないんじゃない?」
琉人が仁に向かってそう尋ねる
すると仁は何か板に挟まれた紙を板ごと投げた
そこには名簿とナンバーが書かれている
「恐らくだけどそのナンバーと部屋の番号は対応してる。だからそれあげるよ」
それだけ言って再び仁は去っていった
こんなものをどこから?
そんな疑問は誰も抱かなかったようだ
そして皆がそれぞれ部屋に入る
部屋はどこも同じ構造でほぼ何も無い
ただ一つ箱があった
それをそれぞれ開けた
琉人の所にはスタンガン
正成の所には金属バット
美結の所には硫酸
銀の所には包丁
光の所には+ドライバーがそれぞれ入っていた
どれも人を殺すには十分すぎるだろう
それらが入っているのを確認した後仁を除いた全員で配給された物を確認し合った
お互いが自分の手の内を明かした
そしてお互いがお互いを警戒する
また、手元に凶器があることで殺しが起こるだろう
看守の狙いはあくまでも殺しを起こすことらしい
そこで光はある事を提案する
「なあ、凶器とか全部一か所に置いておかないか?そうすれば殺しを阻止できる」
光の言葉に突如現れた仁が反論する
「俺は反対だよ。だってそうしたら凶器で犯人の断定ができないじゃないか」
仁が銃を弄びながらそう言う
いつの間にか仁は銃を拾っていたようだ
「確かにその通りだ」
仁の反論に光は何も言い返せなかった
「でもさ、僕だったら誰かから凶器を奪って殺すから意味はないんじゃない?」
琉人がそう仁に反論する
「フフフ、まあそれはいつか分かるさ」
仁はそう言ったがそれは苦し紛れの言い訳なのかは誰にも分からない
「とにかく凶器がなくなったら報告すればいいのでは?」
銀が提案する
「うん、それが一番かもね」
仁がそう言って他の者も頷いた
看守によるgiftがこれからどんな災いをもたらすのか...
giftって殺すためだけにあるのでしょうか?
まず目的を思い出さないといけませんね...
囚人達は先入観を捨てきれなかったみたいです
一人を除いて




