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皺
自分の事になるとまるで、他人から小さな問題に思えても、大きな問題に思うことがある。
例えば、一つの皺ができたとしよう。
その皺は、恐れも幸福も持ち合わせる。
私は以前、老いることを恐れたことがある。皺が顔にでき、肉体の衰えに恐怖を感じたのだ。
他人から見れば、私の皺の一つに過敏にならないが、もし顔を売りにしているイケメン俳優であったらどうだろう。
それはきっと、職業に影響すると考え、売れなくなるきっかには十分すぎるほどの理由となる。
恐れを恐れのままにしていれば、それはまた大きな恐怖の皺をつくるのだ。
では、その皺に少しばかり、幸福を足してみよう。
もし、笑い皺であったら、人生で多くの笑顔を提供した立派な皺となるだろう。
それはきっと、職業に影響し、またあらたな幸福もつれてこよう。もし、恐怖がきても同じように明るい顔で皺をつくるだけの訓練ができているのだから、その場で顔には微笑みがあるだろう。
誇り高い幸せの皺にしていれば、それはまた大きな幸福の皺をつくるのだ。