ロシアのウクライナ侵攻に思う事
ロシアより愛をこめて、子供の頃見た、悪の組織スペクターの陰謀を阻止すべく
イギリスの諜報部員007ことジェームズボンドが大活躍する、アクション映画である。
今回のウクライナ侵攻、国家ぐるみの陰謀で、プーチン率いる悪の組織が、
己の野望を果すべく、世界を敵に回しウクライナ侵攻に突き進む。
まるで映画の世界のストーリーそのものである。
悪の組織スペクターの首領ウラジミールプーチン、映画で描かれる悪役の姿を地でいき、
冷酷で、欲にまみれ、欲しいものはすべて手に入れ、計画通り着々と野望を遂行する。
権力を維持するため、自分の意に添わぬものは平気で毒殺する冷酷さもあわせもつ。
映画の世界は、虚構の物語であるが、プーチンは現実に存在し、物語の悪役以上に、
非道で権力も金も持っている。
なにせ大国ロシアを自分の意のままに動かせることができる人物なのである。
政治を動かし、経済を動かし、軍隊を動かし、はては核爆弾のスイッチすら押せる人物。
この世の中で最強である。まるでアクションゲームのラスボスである。
ではこの悪役を誰が止めることができるのか、
物語では、007が最後は悪の首領を殺して、秘密基地を盛大に爆破して幕は下りるが、
現実はそうはうまくいかない。
アメリカやヨーロッパは、ロシアに対抗しウクライナに軍事支援をしているが、
世界大戦に陥る事を恐れ、及び腰である。
戦争が激化し、あおりを食うのは一般市民である。
連日配信される一般市民を巻き込んだミサイル攻撃に、いたたまれない気持ちになる。
どんどん被害が大きくなっている。
戦争が起こるたびに、それを止めることができない世界に虚しさを感じる。
国連は存在するだけで、紛争を止める事はできない。
拒否権を持つ常任理事国ロシアを、国連安全保障理事会は決議すらできない。
まるで役に立たないのである。
やれることは、経済制裁位である。一定の効果はあるとは思うが、虚しさしか感じない。
経済制裁には国益がからんでくるからだ。
特にエネルギーが絡んでいるので、足並みはそろわない。
この戦争を止める事は出来ないのか、お願いだからこの戦争を誰か止めて下さい。
恐ろしいことだが、この世に007がいたらと、本気で考えてしまう。