六匹目 ~(今なら、十連ガチャ無料! C・>
ガチャ引く時ってテンション上がりますよねー。
《天暦※※※※※※年 α月 Ω日 菩薩の刻》
「今から君には、《ガチャ》を引いてもらう」
「? ガチャ? ソシャゲみたいな?」
「まあ、大体そんなもんさー。あ、やべ、忘れちった」
そう言いながら、彼は所謂ガチャガチャの本体を持ってきた。
どこからかは分からないが、神なら何ができても驚きはしない。
「はーい、ちゅうもーく」
「もう見てる。ってかこの部屋殺風景過ぎて、他に見るものと言ったらお前くらいだ」
「そういうのいいから」
「で、なんで注目させた訳」
「それは今からー、このマシンの説明をするからさ」
説明する、と。
彼はバンバンとガチャガチャ本体を叩いて示しながら、俺に説明を始めた。
「いいかい? まず言うと、この中には、スキルの種類と、名称が一つだけ入った球が、沢山入ってる」
「へぇ」
「あ、ちょっと余談。ちなみに、フォルムは何でもいいんだけど、運試しの意味では、かなり馴染み深いからって、こーいう見た目になってる」
「そうか、別にどうでもいいな。ってか、早く引かせてくれよ!」
「おーけーおーけー。じゃあ、スキルの種類について、軽ーく説明するね」
そう言って、彼はスラスラと、淀みなく説明を始めた。
彼が説明してくれたことをまとめると、
まず、常時発動型の、《強化異能》が、
《精神異能》
・魔力、魔法力強化
《技術異能》
・器用さ、適正強化
《身体異能》
・身体能力強化
の三つに大別されるらしい。
次に、技術の取得に当たる《闘法異能》が、
《○○ノ有段者》
・○○に当たる武器の取り扱いや、武術などを取得
《○○ノ使ヒ手》
・魔法の取得
《特殊異能》
・本来出来ないことを可能にする(効果は他二つに比べて落ちる)
らしい。
他にも、どの枠組みからもはみ出た(《特殊異能》に最も近い)、《超異能》なるものがあるそうだ。
その強さ故に、確率は一パーセントを切っているそうだが。
「普通の人はただの十連なんだけど、キミは特別に《超異能》一個確定排出にしたげる」
「やったぜ」
それは、先ほど俺が名前を聞いたのに断ってしまった事に対する贖罪のつもりか。
それでも、確率の操作か。
「お前、そんな事出来るの?」
「ボクは天才ゆえに」
「わかったわかった」
やり取りは短かったが、正直聞き飽きた。
若干イラついてきてる。
まあ、いいや。
これからガチャなのに、ネガティブな事を考えたら、当たりが出ないかも知れない。
俺は、結構そういうオカルトは信じるタイプだからな!
足を出し、ガチャガチャ本体の前へ進む。
「よし! じゃあ、十連引くぞ!」
「うーん。どうぞー。あ、ハズレもあるから気をつけてー」
「おう! .........え、待って、ハズレあんの!?」
中々に衝撃的な事を聞き、俺の勢いは死んだ。
「当たり前さー。だって、全部当たりとか、それ、全ての人がチートじゃん」
「いや、そうだけどさー」
「大体ボクら神たちは、ボクみたいな天才を多くして、世界のバランスを崩したくないのさ」
「はいはいはいはい。分かった分かった」
もうイラつきが勝っている。
仕方がないので、俺はハズレ覚悟で、十連ガチャを引くことにした。
一部スキルの名称を変更しました。
文字数を、揃えたかったのです.........
魔法、武術の取得について
・武術
《○○ノ有段者》の、○○には、武器名や武術名が入る。
そして、スキルレベルに応じて、○○の武器や武術で行使出来る技が取得出来る。
・魔法
《○○ノ使ヒ手》の、○○には、炎や水、暗黒や聖浄など、属性名が入る。
そして、スキルレベルに応じて、○○の属性に当てはまる魔法を取得出来る。
※
○○に当てはまらない武器の技や、魔法は取得出来ない。
例:
《槍ノ有段者》を持つが、《剣ノ有段者》を持たない者は、剣技である[スラッシュ]は使えない。
《水ノ使ヒ手》は持つが、《炎ノ使ヒ手》は持たない者は、炎属性の[ミニマムファイア]は覚えられない。
.........世の中には、全ての適正を持てる《超異能》があるとか。
ご感想お待ちしております!




