二十匹目 ~(続・初めての C・>
~( `ϖ´)<十分の三ですー
《天暦※※※※※※年 八月 八日 AM3:00》
人間の時より体に対する耳の大きさが大きいためか、風を切る音がよく聞こえる。
口を開けて落ちると、口が乾いて仕方がないが.........まあ、仕方がない。
いつでも《暗黒は死を振りかざす》を発動できるようにしていなければならないから。
梁から床まではおよそ三メートル。
梁から天井までジャンプして高さをつけたので、勢いもかなりのものだ。
単純に当たるだけでも、かなりの痛手となるだろう。
無防備な頭に、俺の前歯が迫る。
神にさえ通用した俺の《暗黒を纏いし者》。
たかがネコミミ共に遅れをとる理屈はない。
《貰ったァッ!》
そう思った時。
俺が狙いを定めていた少女は、ひょいと体をスライドさせた。
《!?》
軌道上に標的を失った俺は、為す術なく床へと。
落ちるかと思ったが、そこは野生動物の体。
何とか怪我なく着地出来た。
急いで物陰へと身を潜める。
「? 急にどうしたんスか?」
「何かが居る気がしたの。杞憂かも知れないけど」
実際には杞憂じゃなくてちゃんと俺が居るのだが。
それでも腑に落ちないのは.........
《アイツ、なんで俺の《暗黒は刺客を覆い隠す》を見抜けたんだ.........?》
説明文によれば、【斥候】系の職のスキルでも見抜かれない筈の、俺の《暗黒は刺客を覆い隠す》。
なのに、アイツはこともなげに気配に感づいた。
まあ、いい。
それについて考えるのは後だ。
何にせよ、発見はされていないのか、一応効果は続いている。
なら、もう一丁、行きますか!
俺は机の下から、一気に駆け出して、ヤツらに近づく。
「──────────」
「あ、またなんか居る」
「──────────!?」
何!?
またしても、気づいたか!?
俺がおののいている内に、彼女は右脚を後ろへと持っていき。
「──────────ッ」
そして、不可視な筈の俺の体目掛けて、振り抜いた。
スピードを抑えきれずに止まれず、彼女にステータスで劣っているらしい俺が、咄嗟に避けられる筈もなく。
俺は初めて攻撃をくらった。
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