十七匹目 ~(出会い C・>
~( `ϖ´)<作者がリアルで色々忙しかったので
~( `ϖ´)<更新遅れました。すみません
《天暦※※※※※※年 八月 八日 AM1:30》
今俺は、森の奥深くに佇む一軒家にお邪魔しようとしていた。
フード付きローブの美女に「ずっと外にいるのも何だし、私の家に来てよ」と言われて、連れてこられたのだ。
もしもこの家に暮らすのが子豚なら、三番目に襲撃されそうな外観。
築何年かは分からないけど、壁にツタが這っているのはなかなか渋い。
家の周りには、まるで子供のようにいくつか小屋があり、その中には、日本でいう木製のエサ皿があるものもあった。
そして、木製扉の中央には、赤く輝く石が埋め込まれている。
「この家はね、この魔術石一つでセキュリティ万全なのです。この家には、私お手製の結界が張ってあって、スイッチを担うこの魔術石は、登録した魔力に反応して、一時的に結界を解く仕組みなんだ」
なるほど、分からん。
後で詳しく聞きたいな。
「ごちゃごちゃ言うよりも実際に経験してみよっか」
すると、彼女は両手で俺を抱えあげて、片方の手を使い、俺の右手を魔術石とやらに当てる。
「よい...しょ。はい、ちょっと待っててね」
言われた通りに待つと、赤く輝く魔術石の輝きが増してくる。
その後、輝きは凝縮して石の中央に移動し、やがて消えた。
赤い輝きは、元の程度に戻った。
「よし。これで君も入れるよ。さ、入って。今明かりつけるから待っててね」
「チュー(おじゃましまーす)」
あ、この『チュー』ってのは俺の声な。
やっぱり体そのものがそっくり置き換わったみたいだ。
人間の声帯など、今の俺の体にはないのだろう。
「えーっと、ここに、魔術石が.........あ、あった」
まだ早朝もいいところのこの時間、当然ながら真っ暗なので、彼女の姿は見えない。
なので、彼女が魔術石とやらに何をしたのかは分からない。
その十秒後、ヴォオオオオォォォォォン、という音がした。
すると、次第に家の中に明るさが増していき、
「よし、点いたね。えっと、今、リリゴの実、持ってくるから。ちょおっと待っててね」
フードを取った彼女の、やさしい顔が露になる。
こういう言い方をすると、気持ち悪いって言われそうだけど、この人、まじで天使。
顔通りというか、その性格だからその顔になったのかと思うほどの中身。
前の世界ではほとんど女性との関りがなかった俺でも、間違いなく可愛いと断言できる。
.........いやほんと、最初に会ったのがこの人で、本当に良かった。
《.........》
《お? ドーナ、どうかしたか?》
無言の圧力(声以外に伝わることはないはずなのに、だ)を感じて、その真意を聞く。
《いやー、他人様の家に来たのに、『お気になさらず~』とか、『お気遣いなく~』とか、言わなくていいのかな~って》
《ああ、なるほど。それもそうか》
「チュチュー(お気遣いなくー)」
まあ、言えないんだけどね!
とはいえ、礼儀は大切だと、俺も思う。
でも、ドーナがそういうのに厳しいって思ってなかったから、ちょっと意外。
《ボクだって、最低限のマナーは心得てるよぉー》
《初対面の人に対する接し方のマナーも?》
《とーぜん》
俺にはあんな感じで大丈夫って判断したんだろうな。
もう今更ほじくり返すつもりはないけどさ。
あの人も行っちゃったし、他人の家でいきなりくつろぐほど図太くないし、どうするかな、と思っていると。
そんな俺の所在なさを知ってか知らずか、扉がノックされた。
《.........奴らの気配は三つ。ローブ女程じゃないけど、全員がキミよりも基礎ステータス高いよー》
俺よりも強い奴に三対一の状況か。
荒事は嫌いだし、この家を戦場にしたくない。
でも、相手がどんな奴かは分からないし、いきなり襲われないためにも、《暗黒は刺客を覆い隠す》は発動させておくべきかな。
いや、その前に彼女に指示を仰ぐ方が良いか?
あ、でも話出来ないし.........
.........どうしようかなぁ!?
~( `ϖ´)<おや、誰か来たようだ(ホントに)
余談:
『魔術石』
他にもいろいろと種類がある。
赤色の中では、エアコンのような性能を持つものもある。
つまるところ、赤色は『生活用』みたいな感じ。
青色は『戦闘用』の魔術石。
ちなみに、赤色の『扇風機』と、青色の『ミニマムウィンド』に込められている魔法は同じ。
性能も全く変わりはない。
色が違うのは、ただ作り手の「わかりやすく使い分けしてもらおう」配慮によるもの。
~( `ϖ´)<ご感想お待ちしております!




