プロローグ
15歳の春の日、俺は田舎から出てきたばかりの俺は都会の街を少し戸惑いながら歩いていた。
今日から高校生となる俺は自分が通う高校を目指していた。
だが、俺は高校生活初日から道に迷ってしまった。
やはり都会の学校はやめとけばよかった。
そんなことを思っていると遠くからパトカーのサイレンが聞こえる。
俺はサイレンが気になり聞こえる方に向かう。
サイレンの音はどんどん近くなっている。
俺は大きな道路に出る。すると、前の方から悲鳴があがると同時に赤いスポーツカーが猛スピードで突っ込んでくる。
俺はその赤いスポーツカーをギリギリで避ける。
スポーツカー は周りの車に車体をガンガン当てつつ猛スピードで走っている。
その後ろをサイレンを鳴らしたパトカー数台が追いかける。
俺は映画でしか見ないド派手なカーチェイスを目の前にし戸惑っていると。
赤いスポーツカーがUターンしてパトカーを振り切りまたこちらに突っ込んだかる。
一度安心した周りの人々はまた困惑に包まれる。
急いで逃げる人がたくさんおり混雑が起きている。
そんな中人混みから一人の少女が飛び出し、倒れる。
足を抑えて立てないでいる様子。
そんな少女を助けようと俺は人々が逃げる方と逆方向に向かい走り出す。
混雑した人々をを抜け俺は少女へと走り出そうとすると、赤いスポーツカーが少女を避けようとハンドルを切る。
赤いスポーツカーは勢いよく曲がり少女避ける。
だが、赤いスポーツカーは少女を避けたのだが勢いよくハンドルを切ったためすぐに真っ直ぐに進めない。
赤いスポーツカーは蛇行運転をしながら人混みに突っ込んでくる。
人々は悲鳴をあげ、すぐに逃げようと走り出すもこの混雑した状況で逃げられず、誰もが死を覚悟したその時。
俺は両手を赤いスポーツカーに向けて出し、心の中で念じる。
そして俺の目の前に青く光る大きな魔法陣が出る。
赤いスポーツカーは魔法陣にぶつかり、ぺしゃんこになる。
俺はとっさに出した異能力で自分と人々を守ることに成功した。
すると俺は惜しみない拍手に包まれる。
「カッケー」 「あの制服って聖法学園の制服じゃね」 「聖法学園って確か異能力者が集まる学校だっけ」
そんな言葉があがる中俺の元に一人の警察官が近寄ってくる。
「まさかこんなところに異能力者がいるとは、ご協力感謝します。」
警察官は照れる俺に礼を言いボロボロの車へ向かった。
ボロボロの車から運転していた一人の男が出てくる。
男は警察官に手錠をかけられ、パトカーに乗せられた。
俺は深いため息をつき、その場を去った。
登校初日から災難だった。
まさかこんな事故に巻き込まれるとは。
だがこの異能力のお陰で助かった。
俺は自分の持つ不思議な力、異能力に感謝し、学校に向かった。