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のあ  作者:
2/2

微睡みの中

昔から、ひとりが好きだった。


生きていれば誰しも経験するだろう程度の辛いことを経験し、きっと弱いんだろう私は人に期待するのも信じるのも、諦めてしまった。


そんな私に恋人と呼べる人が出来てからも

特に変わりはなく、私は私だった。


彼と出会って退屈な時間は減ったけど、特別日常が色付くようなことはなかった。

ただ私のつまらない日常を、彼は受け入れてくれた。


私は私のままでいいと、彼は言った。

こんなクズのままじゃダメだろうと私は思ったけど、そう言ってもらえたことが少なからず嬉しかった。


環境のあまり良くない家庭に育った私は、彼と過ごす時間が増えれば増えるほど、家にいるのが苦痛になった。


3日間彼と過ごし、久しぶりに帰ってきた家は、時間が止まっていたかのように変わらなくて、だけどやっぱり、いつも以上に窮屈に感じた。


3日しか空けていなかったのに、ひと月ぶりに帰ってきたような感覚で、寝床についてもなんとなく落ち着かなかった。


眠れるまで、天井を見つめながらいろいろ考えた。


これからのことだったり。自分のことだったり。いろいろ。

その中でも結局は彼のことを考えることが多かった。


期待も信用も諦めたはずだった。

私は、ひとりが好きなはずだった。


ひとりで眠るのはこんなにも寂しかったかと

微睡みの中、ふとそんなことを思って瞼を閉じた。


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