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のあ  作者:
1/2

夢日記『留守電』

実話のフィクション。

「次、お前だぞ」


声をかけられてはっとした。

大学の広い教室のようなところで友達とポーカーをしているところだった。


特に面白くもない結果が続く。勝ったり負けたり、延々と繰り返していた。


「次、いくら賭ける?」

「...それならもういいや」


一人が金を賭けようと言い出したので、僕はその場を離れた。


ぼーっと長い廊下を歩き、別の教室に辿りつく。

さっきの教室に似ているが、誰もいないせいか、少し薄暗く感じた。


さっきとは違って使われている気配がない。

机や椅子の数も少なく、ばらばらに散らばっている。


僕は教室の真ん中に立っていた。上手く頭が回らない。

歩き出そうとして、何かに躓いた。


髪だった。


さっきまで何もなかったはずの床に、それも僕の足元にだけ。

僕を囲むように、僕のでない長い髪の毛が散らばっている。


そこで僕は持っていた携帯電話の通知に気付いた。


知らない番号から着信が来ていた。

留守電が入っていたので、足元の髪の毛を眺めながら僕は携帯を耳に当てた。


「........」


相手は知らない若い男の人だった。

だけど向こうは僕を知っているようで、とても心配している様子で何度も僕の名前を呼んでいた。


はじめは何を言っているのか聞き取れなかったが、最後にはこれを聞いたらすぐにかけ直してほしいという旨で留守電は切れた。


不思議に思いながらかけ直そうとしたところで、チャイムが鳴り僕は授業を思い出した。

かけ直すのは後にしてとりあえず授業の教室に向かう。


床に散らばっている髪の毛を蹴飛ばして、僕は授業に遅刻してしまったことをひどく気にした。


遅刻しているうえにどこの教室だったかまったく思い出せず、早足で彷徨さまよう。


その時、携帯が鳴った。


気付くと授業なんてどこもしていない人気ひとけのないところまで来てしまっていて、携帯の着信音がやけに響いた。


電話に出ながら足元を見ると、なぜかやっぱり僕の足元には髪の毛が散らばっていて、軽く僕の足に絡んでいた。


電話の相手は留守電の男の人で、電波が悪いのかノイズ交じり。

今度はやけに焦っている様子で僕に言った。


「早く逃げ...」


そこで男の人の声は完全に途切れ、僕が電話を切った時、


肩に手を置かれる感触がして、僕は夢から覚めた。



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