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省エネモード

作者: さゆき

冬。


街にはクリスマスの頃から、イルミネーションがきれいだ。


たくさんの電飾。

きらめく光のベールに包まれた街路樹やモニュメント。


私はイルミネーションが好き。

光のトンネルをくぐりながら、光のツリーを見上げながら、道行く人々が笑顔になるのが好き。



***




職場で、環境問題の話題が出た。

南極の氷が溶ける。

地球温暖化。

リサイクルやCO2の削減。


話題は尽きなかった。


派遣の女性がぼそっと言った。


「イルミネーションをやめるだけで、かなり省エネだと思うけど」


その言葉に、なるほど!と思った。


だけど、不謹慎かな。

それでも少しは明るい気持ちにさせてくれるイルミネーションは、なくならないで欲しいな、と思う。


その代わり、普段から、使わない部屋の電気はこまめに消したり、生活の中で少しでもできることをしていかなくては、ね。



私の街にもイルミネーションがある。バスロータリーの中央にある大きな木に、毎年たくさんのきらめく電球が輝く。


電気代もばかにならないはずだ。


近くに、募金ボックスが設置されている。私も心ばかりの募金をする。


楽しむには、お金がかかる。

二酸化炭素を出すなら、その負担を支払う。余分にイルミネーションで楽しむにも、お金がかかる。


派遣さんが言った言葉も、確かにわかる。でも、イルミネーションも好き。


来年の今頃、また同じ思いで悩んでるのかも…。

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