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11話

久しぶりの更新‼


更新頻度は前と同じく月に2回程度になると思われます。

先生と同時に教室に入り席に着く。

隣の拓斗君にどうしたの?と聞かれたけど軽く受け流すことにした。


「おはようございます。今日は2人このクラスに転校生がいます。

入ってきてください」

先生がそういうと2人が入ってくる。たくさんの悲鳴とともに…。

2人ともかなりのイケメン。

しかも、外人ということもあり女子の悲鳴がハンパない。

女子は目がハートマークになり熱い視線を送り、男子はただただ茫然としていた。

よく考えれば私の周りはイケメンばかりだ。

父様、兄様、護衛の2人、レイスもだし。

こっちの世界でも、密に郁杜先輩、要や拓斗君だってその分類に入る。生徒会とも仲良くなっちゃったし。

…どうしてこうなった?

そんなことを考えているうちに挨拶が終わったらしく、2人ともこちらに向かってくる。

席に座る前にガイから籠ごとメーアを受け取り、机の横に掛ける。

拓斗君は横でぎょっとしてたけどメーアが元気に挨拶(?)をしたからか多少落ち着いた。


HRが終わった瞬間女子が勢いよく2人になだれ込んでくる。

マシンガンのように飛び交う質問に、若干引きながらも2回手を叩き、静める。

「質問はいいけど、そんなマシンガンのように捲くしたててたら引かれるよ。

2人とも困ってるでしょ?少しは落ち着きなさい。」

「は~い。」

返事をすると、ある程度間を置きながら質問を始める。

―どこに住んでたの?

―彼女いるの?

―タイプの女の子は?

―部活どうするの?

―委員長との関係は?

―その小熊何?

「さっすが委員長~♪」

凛が隣でからかってくるけど流す。

少しすると1時間目開始のチャイムが鳴る。

溜まっている女子たちに注意を促し席に座らせる。

こうして慌ただしく授業が始まった。



休憩時間のたびに2人に押し掛ける女子をなんとか諌め、今はお昼休み。

いつものメンバーに加え、ガイとレオンの2人を加えカフェテリアに向かう。

郁杜先輩達はもう着いているようでいつもより2人分席を多く取ってもらうようにお願いした。

私たちが着いた途端響き渡る悲鳴。原因は外人2人だ。

予想していたため私たちは気にせず歩いていく。

「その2人が噂の転校生か。」

郁杜先輩がそう呟いた。

私は郁杜先輩に学園長と同じような違和感を感じた。

2人は自己紹介を素早く行う。

そうして、席に着こうとすると凛とガイの2人が揉め始める。

「優雨の隣はあたしなのー!!」

「ひっ、優雨の隣は俺だ!!」

姫って言おうとしたね、ガイ…。

レオンは争いには参加せずちゃっかり隣に座っている。

止めないと長引きそうなため口を挟む事にした。

「ガイ、隣は凛じゃダメ?」

私の安全のために言ってくれているのだから、申し訳ないとは思うがそう口にする。

「ひ「ゴホン。」優雨がそういうなら。」

レオンありがとう。姫呼びを止めてくれて。

結局、私の隣はレオンと凛。

凛の隣に郁杜先輩が座り、その向かい側がいつも通り密。

隣りから順に要、拓斗君、ガイとなった。

食事中は特に問題もなく楽しく過ごすことができた。

周りからの視線は非常に痛かったが…。



午後の授業も何事もなく終えることができ、今は放課後。

屋上にいるため周りには誰もいない。

「2人とも部活中はどうするの?」

「たしか軽音楽部でしたよね?」

「そう。なんか楽器できたりする?」

「私はキーボードぐらいなら出来ますよ。

ガイは音楽系に関してはさっぱりですが。」

「キーボードか…。いないしちょうどいいかもね。

ガイは…どうしようか?」

「俺はとりあえず見回りでもしてます。」

「わかった。じゃあ7時に校門待ち合わせでいい?」

「はい。」

「後1つ聞きたいことあるんだけど…。」

朝から感じている違和感について聞くことにした。

「それは妖気ですよ。科学世界には妖怪が存在しています。過去に妖怪と交わった者の子孫ですよ。」

キャパオーバーしました…本気で。えーっと、ということは学園長も郁杜先輩も妖怪?

「そっか…うん、わかった。とりあえず部活行こうか。」



レオンを連れて第3音楽室に入る。

「優雨おせえぞ~。」

「密、うるさい。というか、ドラムばっかり叩いてないで少しは作詞しなさい。」

「書いたじゃねえか。てか、レオンだっけ?どうしたんだ?」

「まともな歌詞を書きなさい。レオンは新入部員。」

「よろしくお願いします。」

新入部員と聞き密は騒ぎだす。

レオンを席に着かせ、お茶の準備をする。

この様子だとミーティング(質問タイム)になるからだ。


密からマシンガンのように質問が飛んでくる。

パートは?

好きな音楽は?

曲作れる?

私は紅茶を飲みながら聞き流す。

あらかた質問が終わると雑談が始まる。

それから少しして伊織先生が来た。

「おー、練習して…ねぇな。

何やってんだお前ら。」

「お茶してんだよ。見ればわかるっしょ、伊織ちゃん!!

それと、こいつ新入部員!!」

「はぁ?…あぁ、噂の転校生か。」

「…どんな噂が流れてるんですか?」

紅茶を入れながら質問する。

「あ?外人の派手な髪した2人組のイケメン転校生が来たって。」

「まぁ、噂になるよね。」

郁杜先輩がそう呟いた後は伊織先生も交え雑談をし、その日は終わった。



夕食を作り始めると2人に心配そうな顔で見られた。

失礼じゃないかな?一応姫だけど今まで記憶がなかったから全部自分でしてきたんだけど…。

お弁当だって作ったじゃないか…。

まぁ、私が家事を行うたびにそういう風に見られるから気にしてられないんだけど。

早く慣れてくれることを祈ろう。


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