第八話 ゲルニー共和国
あれから二週間経過した───
俺達は現在、シーシャ王国の南東へと来ている、
そして、今、この世界のヤンキーに絡まれてるところだ。
「おい、兄ちゃん、金くれよォーほら、な?大人しく金くれれば、痛い目見なくて済むんだけどなァー」
お前ら俺達を舐めてるんか?お?
俺達は今すぐにでもお前ら5人ぐらい灰に出きるんだよ。
「兄貴、コイツら生意気っスよ殺っちゃいましょうよ」
「そうだなァ言うこと聞かねー奴はボコボコにしてやるわ」
奴が右ストレートをしてくる瞬間、奴の右腕を押さえながら、右手にGlock17を精製し、奴の右足に二発撃ち込んだ。
「うが、み…右足が……」
「!…貴様よくも兄貴を!!」
その次の瞬間、トウヤが奴の顔面に蹴りを入れた。
グハァ!──と奴は吹き飛んだ。
「お、おいコイツらやべーぞにっ逃げろォー!!」
「うわーーー!!」
すると倒れた二人を置いて、他の奴らは逃げてしまった。
よし、俺達も捕まる前に逃げるとしよう。
「逃げるぞー!!」
俺達もこの場所を後にした。
それから一週間後──俺達は、シーシャ王国のまた隣ゲルニー共和国へと向かった。
「この国は自然の豊かな場所だな…の割には暑い…」
「日向、あれを見ろ」
俺はトウヤの指指した場所を見てみると、そこには。
デカい街が広がっていた。
まるでこの国の領主はA型か?と、聞きたいぐらいな程に美しい街だった……
「あそこに行くぞ」
俺はトウヤに言った。
「分かった、ついていく─」
と、俺に返事をした。
「ここは…この世界はどこに行っても市場が広がってるな…」
「しょうがないだろ?それが異世界だ」
そう俺にトウヤは言ってきた。
間違ってはないが、こういうのは飽きてきた。
まぁ、世界に文句言っても意味ないけどな。
俺達は街から少し離れた場所に拠点を設置した。
「よし、設置も終わったし、今日はもう遅いし、寝よう。」
「そうだな、寝るとしよう。」
俺達は今日は寝ることにした───
日差しが眩しい。何かガヤガヤしている。朝だろうか。
一日の始まりだ。
俺達は射撃訓練と近接戦闘訓練をしてから朝食として白米を食べた。
俺達の朝のルーティーンが終わったら、街へ情報収集をする。
最近は、魔王軍の動きが活発になっているらしい...…
魔王軍……どんな奴らなのか。
「なぁ、日向、ホロサイトくれないか?」
ホロサイト──ホロサイトとは正式名称はホログラフィック・ウェポン・サイト──
サイト内に、ドットやサークルを組み合わせた照準を合わせるためのマーク、レティクルが映し出されていて、射撃の際の目安にすることができる。
基本的に近距離や中間距離で使用するものだが、
マグニファイヤというスコープのような光学機器を組み合わせることにより、遠距離にも対応可能なサイトのこと。
簡単に言えばスゲーやつ。
「いいぞ」
そう言い、手からホロサイトを精製した。
「すげーなお前の能力、」
羨ましそうな目で俺に言った。
まぁ、しょうがない、俺が神にもらった能力だ。
あげることは出来ない。
「そういえば俺、冒険者カード持ってるんだけど、使ってねぇな…」
「なにそれ」
俺の言葉にトウヤが反応した。
それに対して俺は。
「RPGでよくあるやつ、ゲームだと多分、キャラクター名決める時みたいな?」
「あれか」
トウヤは理解してくれたようだ、よかった。