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第五話 テント

 俺はなんとか謎のパーティの奴らをやり過ごすことが出来た。

 それで、一瞬の判断だったため気付かなかったが、俺は人を撃った、殺してはないが…人を撃ったんだ。

 俺は、その罪悪感に今、襲われている。

 元の世界ではこれを犯罪という……やってはならないことだ。


 だがそんなことは関係ない!!ここをどこだと思っている!!異世界だ!この世界の法律は知らない が、流石にこれは正当防衛……許して下さい…


 それと、もう一つ、今一度この世界の地図を見ていたのだが、どうやら俺の居る場所は、シーシャ王国という国土の三分の二が砂漠の国らしい…元の世界で例えるならばエジプトやサウジアラビアが近いだろう…

 そして、この国の隣にはトリガルト帝国という帝国国家が存在するらしい、まだ見たことはないがかなりの都市らしい(ビルは無いかと…)。


 俺が居るのはそのシーシャ王国の南西に位置する…

 ここを北に向かうとシーシャ王国の首都らしいのだが……どうにも、王国と言われると…厳しそうなイメージをしてしまうのは俺だけだろうか。

 実際はどうなのだろうか……

 ということで俺は今居る町の人々に話を聞いてみることにした。


 話を聞いてみればどうやらこの王国は結構(ホワイト)だという情報を掴んだ。

 法律にもあまり規制がなく、時と場合によるが正当防衛と判断されれば例え殺したとしても無罪となる場合が多いらしい、別にだからと言って警察に出頭する訳ではないが……


 因みにこの世界の暦も聞いてきた──

 今は暦一九〇〇年らしい……かなり元の世界と比べたら…随分と発展が遅いな…

 ──まぁ発展が遅いからこそ銃が通用するだけヨシとしよう。


 「もう夜も遅いな、寝たいが……テントでも出すか」


 俺はテントを出し、テントの中で今日を終えた。


 小鳥のさえずり。地平線まで続く砂漠。賑やかな町。


 「朝か……」


 なんとモンスターに襲われる事なく一晩過ごす事が出来たみたいだ。


 「今日はとりあえず、この王国の首都にでも行ってみるか……」


 俺はテントを消した。

 俺の予想だが、この能力は自分が出したものであれば消す事も出来るのだと思う。

 後処理が楽だ。


 「よし、とりあえずジープを出してっと、」


 俺はほぼ、この能力を使いこなせてる。

 コツを掴んだのだ。


 「ここから北に百五十キロメートル……」


 今回はちゃんと遠いようだ…五キロメートルは近すぎたな。

 俺はジープのエンジンを掛け、北に向かった。






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