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第四十九話 意味

 先ほどと同じく、俺達は今ヘリで北へ向かっている。

 ホンモノの神様の封印を解いたのだから魔王が何か仕掛けてくるかもしれない。そこは注意しよう。

 この国の最北端はアクーラ連邦に近いから極寒とまではいかないが寒いのが特徴だ。そんな寒い地域で流行ってるのが雪遊びだそうだ。

 なんとも、この世界で雪遊びが流行し始めたのは数年前の出来事。昔は空から降ってくる(白い塊)を魔物の呪物だとか言って恐れられてきた。だが、そこで一人の少年が好奇心で触れたらなんの害もなく、それは嘘っぱちだったことが分かった。それで雪は面白いってことで雪遊びが流行ったらしい。あくまでこの国の住人から聞いただけだから正しいとかは知らないがそういう話だ。

 そろそろ日が暮れてきた。ちょっと開けた場所で着陸して野宿しよう。


 --


 暗い平原の中、ぱちぱちと火の粉がはぜて、焚火の炎に赤々と顔を染めていた。そんな静かな中、トウヤが口を開く。


 「なぁ、もし魔王を倒したらその後はどうなるんだ?俺たち……」

 「そりゃ、元の世界に戻りたきゃ神様が戻してくれるんじゃねぇか?でも、俺は戻らない、戻りたくない。」

 「私が居るから、、戻らないで…」

 「戻らんよ、俺はもうあっちに残るものも何もない……」


 またこの空間に静寂が訪れた。

 そして、そんな静かな時間はあっという間に過ぎていった。


 ─翌日─


 風で草が揺れる音で目が覚めた。少し肌寒いが天気は雲一つない晴天だった。

 今日もまたアジトを制圧していく。

 思ったのだが、全部制圧しなくても魔王の居場所が分かれば別に全部潰す意味ないんだよな、思ったけど…魔王探すほうがアジト潰していくより楽だよね?絶対。なんでアジトを探してんの?魔王探せよ。

 まぁ魔王の居場所を突き止めるにはアジトに情報が有るかもって思ったから潰してる訳で、意味もなく潰してる訳じゃないからな。うん。そろそろ移動準備でもするか……


 「日向、そろそろか?」

 「あぁ、テントとか消すからまとめといてくれないか?俺は少しヘリのメンテナンスだ」

 「分かった」


 メンテナンスと言っても、ただの安全点検な訳だが、重要な事だ、もし飛行中にエンジントラブルでも起きたらたまったもんじゃないからな。

 作業をしていると、いつも思う。こんな事をしててどんな意味あるのか、人生を棒に振りかけていたのに、なぜ生きようと思った?でも、それはもう分かった。

 それはあいつ(レイス)の死と柚愛との再会にあるな。生きようとしたレイスと死んだはずの柚愛との再会。これがあったから俺は生きようと思った。レイスは言っていた。『死んだ親の為にも地獄を見たい』と、レイスの言ったことは今でも鮮明に覚えてる。俺も死んだあいつの為にも生きなきゃな(地獄を見なきゃな)

 

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