表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/67

第四十六話 魔の遺跡

 率直に言おう。そう、この遺跡は見たことがある。でも見ただけだ。中がどうなのかとか、裏とか、そんなのは知らない。ただ、そんなことがあったという一つの記憶しかない。


 「日向、これって、、」


 シースが思い出したように問いかける。


 「やっぱりか、お前にはわかるよな、シース」

 「うん、見たことある。ほんの一瞬」


 やはりシースにもこれは分かるみたいだ。アレを見たのは俺だけじゃなかったのだ。

 この会話に疑問に思ったトウヤは聞いてくる。


 「なんだそれ、お前らだけの秘密?」

 「間違ってはないけどたまたまだよ」


 と、トウヤの問いに答える。

 シースには魔力があるからか、さっきからこの遺跡に対して強い警戒心があるように見える。

 実際、ここは奴ら(魔王軍)のアジトだから何かがあるのは確かだ。だが今のシースはさっきとは完全に面構えが違う。


 「シース、なにかあるか?」

 「いや、今のところは。でも、嫌な予感がする」


 嫌な予感ね、それがどんなのかは知らないけど何故か俺も分かる。ここには何かある。それだけは分かる。でもそれは行ってみないと分からない。ひとまず、行ってみよう。


 「シース、行こう」

 「うん」


 過去との繋がりがあるとは思えないが、昔見たんだ。記憶に狂いはない、少なくとも、シースにもあの時の事は覚えてるらしい。

 俺はKar98Kに弾を装填(リロード)し、ホルスターに入ったM1911も装填(リロード)しておいた。

 すると、トウヤが自分のバックパックを眺めてから───


 「日向、弾倉(マガジン)くれないか?」

 「何ミリだ?」

 「5.56だ。NATOの」


 と、言われた通り、NATO共通の5.56ミリ三十連装マガジンを渡した。

 装備は整った。行こう。

 あの時見たあの遺跡に三人で入った。


 ーー


 この遺跡はさっきのような暗闇の洞窟ではなかった。感覚的にはカカス城みたいな感じだ。

 あの外見とは裏腹に意外と中は綺麗に保たれていた。だがそこだ。それがヤバいんだ。

 なぜこんなにも年季の入った建物がこんなにも綺麗なのか、今でも魔王軍が出入りしているというわけだ。それも少数ではない、何十、何百もいる筈だ。ここは中継地点か何かなのか?きっと大事なものがあるのだろう。


 「日向、これ、なんだ?」


 歩いていると、突然道端に封筒のようなものが落ちているのにトウヤが気付いた。

 静かに拾うと、すぐに封を剥がして中を見た。すると文字が書いてあった。日本語で。その文字を続けて読んだ。


 「拝啓、日向様へ、この文書は特別なものであり、三人がいるところで読んでください」

 「なんだそれ、三人ってこの三人で良いのか?」

 「多分な、読むから黙っててくれ。いくぞ、、久しぶりだな、私だ、そう、神だよ。まさか、忘れてはないよな?この手紙を拾ったって事はお前らはこのアジトに着いたわけだ、この手紙を拾ったら仕掛けてあるセンサーに反応して、ウチの部下たちがお前らを襲うだろうなじゃあな、また会おう」

 「おいおい日向そりゃマズくねーか!?」

 「日向、逃げよう」

 「だめだ、全員倒すぞ俺達はなんのためにここに来た、やるぞ」

 「いいね、やろうじゃねぇか!」


 すると同時に魔王軍の奴らが走ってやってきた── 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ