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第三十九話 妻

 披露宴は何事もなく順調に進んだ。特に本当に何も無かった。喋って、飲んで、騒いで、それだけ。逆に良かったともいえる。流石にただのパーティーで事件が起きるとは思えないが、何も無かったのだ。それだけでヨシとしよう。

 部屋の片付けは簡単だ。スパッとやれば消える。飾りは全部能力で出した物だからな。

 色々話を聞いてみると、分かったことがある。まず、シースウェット(柚愛)の故郷だが、生まれはイルメニア帝国、育ちはイルメニアの小さな町、タミアという海沿いの町。イルメニアだったならもしかしたら会えてた可能性も有ったのか。

 俺は部屋を淡々と片付けた。


 ――


 翌日。


 俺には妻がいる。妹みたいな妻だ。妹だったけど。妹だったと分かっていても、可愛いと感じてしまう。彼女が"転生"したからだ。見た目は確かに昔のままだが、一度死んだ身だ。転生したらまったくの別人だということだ。

 でも記憶が残ってるし、見た目もまんまだ。だけどだからこそ、それがいい。


 今日は一段と積極的だ。目の前で頼まれて出した女子高生の制服を着て逆立ちしたり(勿論ミニスカ)、制服を着た状態で隠れて見えないけど、パンツを脱いだり、積極的というより誘ってる?何がしたいの?興奮はするけど恐怖もあった。今日のシース(シースウェットの略)は怖かった。


 「なっなあシース?さっきからどうしたんだ?」

 「どうしたって、それは///日向を誘惑してるに決まってるでしょ?///」

 「そっそうか、、」


 不気味だ。こんな妹見たことない。いつも『お兄ちゃんいつも私よりダメだねww』って言ってたのに、うぷ、唐突に吐き気が、


 「おええぇええ」

 「え!!??どっ、どうしたの!!?」

 「い、いやなんでもない」

 「なっ、なんでもないわけないよ!?どうしたの!?」

 「なんか昔のお前を思い浮かべたら今のお前と全然違くて、いきなり吐き気が」

 「???」


 終始シースは困惑していた。そりゃ本人が分かるわけないよな。掃除は俺がした。俺が汚したからな。


 ───


 夜。

 寝ているときにいきなりドアが開く音がした。

 髪の長い人が見える。シースだ。

 この部屋に来たということは何かが起きる。

 ゆっくりと俺の隣に寝てくる。裸で。そして、小声で俺の耳元で囁く。


 「日向///大好き///」


 そして、そこからよく覚えていない。シースが自爆していたのは覚えている。勝手に妄想して絶頂していた。なんとも哀れ。俺はこの数週間、少し変わった生活(性活)をした。

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