第二十六話 長い道のり
アスカ共和国、西部、港、暦一九〇〇年、七月六日。
俺達は二日かけて西部の港に行った。今は船に乗ろうとしているところだ。
どうやらトラブルのようだ、神が言っていたのはこの事か?分からない、どちらにせよ、気を引き締めて行こう。
「おい、止まれ」
衛兵に呼び止められてしまった。怪しかったか?荷物検査とかされるのだろうか。確かに大変な事だが。
「はい、何でしょう」
俺は恐る恐る聞いてみた。すると、衛兵は職業は何だ、と聞いて来た、俺は勇者だと答えた。
「勇者なのに杖を持っているのか?」
やはりか、怪しんでいる、だが大丈夫だ。俺には秘策があった。
「一応、魔法も使えましてね、本職は勇者です。」
「あぁそうか。悪かった、疑ってしまったよ。失礼した。」
どうだ。上手く行ったみたいだ。これで船に乗れる。俺達は船に乗る事が出来た。
この船の航路はこの港から西に向かい、イルメニア帝国に着くらしい。またか、俺は気力を無くした。まぁ、実際、世界一周したし、強くもなった。トリガルト帝国に行こうと思っていたところだ。丁度良いだろう。
――
イルメニア帝国、東部、エトカワ、暦一九〇〇年、十一月六日。
船でここに着くまで四ヶ月掛かった。
そろそろ一九〇〇年も終わりか。
長い旅だった。さぁ、気を取り直して、魔王を倒しに行くぞ。
イルメニアから離れて半年ぐらい経った、半年の割にはかなり変わった、ここエトカワは前よりも賑やかになった気がする。
俺は魔王を倒す事もあり、情報を集める事にした。俺は街の人に魔王に関しての情報を聞き込みしてまわった。
――
少し話を聞いて来た。情報によると、魔王はトリガルト帝国中央部の城に居るという情報を手に入れた。
その城に行ったことのある人は居ないらしい。居るとしたら魔王軍の者だけ。
ある昔にその城を攻略しようとして、行方が分からなくなった人は居るらしいが、俺達もそうならないように頑張ろう。
夜になり、俺達は寝ることにした。
ここは?まただな、俺の部屋だ。
〈やぁ、久しぶりだね〉
「よう、久しぶりだな、今度は何だ?」
〈そう、それなら言わせてもらうよ〉
と、神は言って俺に話し始めた。
〈あなたはとある戦いで何かを喪ってしまうでしょう、それを防ぎたいなら何としても絶望しないで下さい〉
「お前、そりゃどういう意味だ、教えろ!」
〈それでは幸運を祈ります〉
俺は目が覚めた。くそッ、また奴は詳しいことまでは教えてくれなかった。言葉足らすな神だ。
まぁ、今日から俺達はトリガルト帝国に行く、長くなりそうだ。
俺達は準備をして、イルメニア帝国からトリガルト帝国へと、移動を始めた。
『第2章 異世界一周編』終
実は新しく別作品を連載したいと考えているのですが、この作品と少し関係している為、ネタバレを含んでしまうんですね。なのでやはり、これが完結してからの方が良いですかね.....すごく悩んでます。




