第二話 実銃射撃
重く、鈍く、大きい銃声が鳴った。45口径の威力は意外にも強く、反動はでかかった。どうやらこれは本物のようだ。
「凄い………これは…化けるぞ。一応全弾撃ちきっとくか」
そして俺は六回引き金を引いた───
かなりの反動だが意外に制御は簡単だ。
続いて的に全弾命中させろと言われたら無理だが……。
俺は銃を初めて撃ったことに感激していたが、大事なことに気が付いた。
「そんなことより街を探そう」
そう、俺はFPSしかやってないが知っていることがある。それは、異世界RPGとかのゲームでは最初、街に行くことだ……そこで装備を一式揃えて前進、というのがRPGの基本だろ?
さて、町はどこにあるんだ!
「そう、こういう時の為の能力じゃあないか!とりあえずこの世界の地図とコンパス、レーダーもだな」
そして神経を集中させ、出した。
「凄い!便利!なにこれ!」
俺は地図を広げてコンパスを使い現在地を調べた─
「ええとどれどれ……現在地は………ここか」
こりゃまた遠いところに。
現在地から一番近い町はここから約五キロメートル……
「遠すぎる!!なんだあの神!こんな遠いところに俺を召還させやがって……。ん?俺にはこの最強の能力があるじゃないか! よし、とりあえずデコボコ道に強いジープでも……」
よし、出来た、なんだ凄いじゃないかこの能力は!!
俺は召還したジープに乗り込んだ──
そしてエンジン掛けた。
「ええとここから東に約五キロか……まぁ行けるっしょ」
そして俺はジープで走りだした────