第十五話 宴
朝だ。
聞いたことあるような鳴き声がした。
でも、ここは日本じゃない。
はぁ、日本に帰りたい。
レイスは寝てる。(何時に寝たかは分からない)
寝顔だ、ちゃんとレイスの寝顔を見た事がなかったな。何言ってんだ。よせ。早まるな、やめておけ。
今日も運動をしよう。俺は街に降りて、朝のランニングに行った。
朝の街はまだ市場は出てないようだ。静かで長閑だ。
まるで本当に日本に居るみたいだ。
俺はそのまま朝のランニングを終えた。
――
俺がランニングから戻ってくると、レイスは起きていた。何かあったのだろうか、様子が変だ。
俺はレイスに何かあったかと聞くと
「頭が……」
頭が?どうしたんだ?レイスは続けて話した。
「…痛い……」
頭痛か、最近の天候は悪くないし、恐らくストレス等が原因だろう、だが俺は医者じゃない。ホントの原因は分からない。
(俺もよく頭痛になったな…)
そう、考えていると、レイスが
「気持ち悪い、うぇっ…」
と、えずいた。完全に重度の頭痛だ。寝かせたほうがいい。頭痛薬を出そう。
俺はレイスに頭痛薬を飲ませ、そのまま安静に寝かした。
(可愛い、まるで妹のようだ…)妹(今は)居ないけど。
男の誰もが羡ましがるシチュエーションだ。
俺はラッキーだ。
数時間後。
レイスは頭痛は治ったみたいだし、街に行ってみるか。トウヤは街に居るみたいだし、合流しよう。
俺はレイスとトウヤを探しながら、街を見ていた。おや?どうやらあそこに酒場があるぞ?
(酒でも飲むか)と、思って、酒場に向かおうとした ら、レイスが俺の手を引っ張って止めた。
「日向、ひどいよ?私を置いてお酒飲もうとして、」
と、上目遣いで言ってきた。
うーん、しょうがない、KAWAIIに免じて今回だけは飲むのはやめよう。
今回だけだ。絶対。多分。
俺はレイスとそのままトウヤと合流した。
「よぉ、日向~1人で暇してたんだぞ!」
何かテンションおかしくないか?
どうした?酒でも飲んだか?
「お前……酒でも飲んだのか?」
俺はレイスの言うことを守ったんだ。お前だけ遊んでたら不公平だ!!
「いや、飲んでない」
飲んでないな。めちゃくちゃシラフだった。
これがノリというものか。恐ろしい。
ノリは人を変える。
それにしても、まるで俺達は時代劇でもやってるのか?と、言いたいくらい凄い昔の日本なのだが、しかもこいつ、りんご飴?みたいなの持ってるじゃねーか!!
「トウヤ、その手に持ってる物はなんだ?」
俺は恐る恐るトウヤに聞いた。すると。
「お?あぁ、砂糖の塊」
ほ?サトウノカタマリ?その赤いのが?怖い、なんだその砂糖。見たことない。よく食べれるな。
色んな意味で尊敬するよ。
――
俺達は日が暮れてきたので、テントに戻った。
今日の夕食はピザパーティーにしようと思うだから俺は防音で換気機能を備えた電気が使える施設を置いた。
(だいたいアパートの1部屋ぐらいの広さ)
「よぉし、これなら酒飲んでもいいよな?」
「う、うん、良いよ。」
よし、レイスの許可と頂いた訳だし、今日は宴だぞー!!
俺達は朝までピザパーティーをした。




