第十話 レイス・マキーシカ
彼女の名前はレイス・マキーシカ、いい名前だ、車に乗ってる道中で聞いた、年齢は十六歳らしい。
因みに彼女には俺の能力、経緯、トウヤも同じだということを話した、最初は信じてくれなかったが、四輪駆動車を出した瞬間、信じた。
今、俺達はゲルニー共和国の首都に来ている。
ここはかなり発展していて、ホテルやら何やら…
流石に車とまでは行かないが、馬車がある、ここをくるくる回ってる、元の世界で言う電車 のようなシステムだ。
ここはかなり安全だと見据えて、俺達は別行動をとることにした。
流石にレイスは俺のそばに居させるが、トウヤにはトラブルがあった場合の為にサプレッサー付きのガスガンを持たせた、今回は実銃じゃない。
怪我の心配も無い(顔以外)、もう一つ、無線機も持たせた、直径二十キロメートル圏内なら通信可能、まさに優れもの。
「ひなた、さん?」
「さん、は要らないよ」
「なんだ?」
俺は彼女の問いを聞く。
「ひなたはどうしてこの世界に来たの?」
なるほど、そのことか、自分でも分からない…しかも神はただ、魔王を倒して欲しいと、だけ言い残し て、それっきり会ってもない───まったく、言葉 足らずな神様だ。
「分からないんだ、俺を転移させた神様は俺に魔王を倒して欲しいとだけ言って、それっきりなんだ…」
俺は彼女の問いに答えた。
彼女は不思議そうな顔をしながら、何故だろうと理由を考えてるような真剣な顔でもう一度言ってきた。
「ひなたがじゅう…が好きだからじゃない?」
そんな訳……ただのガンマニアだ、なんの特技も無い、銃が好きなだけで、それで転移させようとは思わないだろう……待てよ?ならトウヤは?そういえば トウヤも同じく、銃が好きだ。
だが、今のところ転移者も俺達2人だけだし、2人ともガンマニアだったというのも、単なるたまたまに過ぎない。
だとすると、転移者の条件が分からなければこれ以上考えてる必要も無いだろう……うん。
こんなことを考えるのはこれを最後にし、俺とレイスは首都に展開している市場で買い物をした。
そして、夕方をなった頃、トウヤから無線が来た。
「日向、そろそろ遅いし、どこかで落ち合おう。」
そう、無線が入った、俺はトウヤにここの近くにある、森で落ち合おう──と、返した。
レイスはもう疲れきった様子だ、流石にほぼ1日歩くのは疲れたろう…俺はレイスを背負って首都近くの森へ向かった。
さらに十分かけて森まで来た、トウヤはまだ来ていないようだ……レーダーでも使ってみるか。
俺はレーダーを出して俺の周りを確認した。
すると、俺の前方方向に反応あり、百メートルを切ってる、俺は目視で前方を確認した。
あれは…居た、トウヤだ。
目が会うと、トウヤは走ってこっちに来た。
「日向、着いてたか、レイスは?…疲れたか?」
「あぁ、完全に疲れきってる、」
「それで?どこで寝る?」
トウヤは俺に言ってきた。
そうだな、ここより少し街の方に仮設住宅でも置くか………俺は仮設住宅を設置した、射撃訓練所付き の、防音設備はバッチシ、夜中でも聞こえない…
俺は居住区のリビングのソファにレイスを下ろし て、俺も寝ることにした。




