序章 異世界
フリーランスとして漬物の素晴らしさを伝えるブログを書いて収益を得ている俺は明日の忙しき予定に胸を踊らせていた
(明日はいくら依頼が入るかな)
そんなことを考えながら彼女と飲むワインは最高だ!
今日も早く寝て明日に備えねば…
そんな俺に、誇張なく如何なる哲学者や科学者が考えうる可能性の範囲外から不幸が訪れた
異世界への転生だ
ふと目を開ける。
ふかふかな布団で明日の仕事に備えていた俺は夢を見た
「〜、〜」
(賑やかな街中、ここはどこだろう)
「〜、〜、〜」
(ん?)
「ー、-」
(うるさいな、、まだ9時じゃないだろう…)
喧騒が鳴り響く
(うるさすぎる。。仕方ない、起きるか…)
ガバッ
ふと起き上がると布団も、ペットも、スマホも
大好きな彼女も消えている。。
いや、ここは家じゃない。街だ。石畳の上だ。
俺は路上で寝ている浮浪者として衆目を浴びていた。
「いってて」
腰が痛い。と言うか全身が痛い。
「、ー・〜」
「なんて?」
目の前にいる中世の騎士のような格好をした男が何を言っているのか全くわからない。
「あい、きゃんと、すぴーく、イングリッシュ。OK?」
英検3級すら落ちた俺の最低レベルの英語力で対応する。
眠い
身体痛い
だいたいここはどこだ。
街並みは完全に西洋だが、歩いている人はコスプレでもしているのか皆格好が中世だ
今時全身鎧の騎士などそうそういないだろ
と思いながら目の前の騎士と噛み合わない会話をする
「、。ー,!〜」
「ほわっと」
こりゃだめだ、何もわからない
と言うか、よく出来た夢だな
まあいいや、も一回ここで寝れば夢など醒めるさ…
そう考えながら再び横になり目を瞑る…
「ー!〜、?.ー!」
さっきの騎士が何やら叫んでいる
「ー!〜、?..!」
次の瞬間
ガチャ!
ガチャ!
「!?」
手首と脚首が動かせない…!
(金縛りか!!)
そう思っていた矢先、、!
バシャッバシャ
顔に冷たい何かをかけられた
「ー!、・!」
俺は目を開け現実を直視する
手足に錠がかけられ顔からは水が滴り落ちる
目の前にはさっきよりも屈強そうな騎士が五人
右腕に薔薇のマークがある
「はなせ!この!」
すぐに猿轡のようなものを口にはめられ俺は連行された
間違いなく
これは夢ではない
ゆるく書いていきます
m(_ _)m