出会いパート 第1話
初投稿。
虐待パートはかなり先になるかも・・・。
「ゆっくり」という生き物。
ゆっくりは、非常に脆く、普通の生物と何ら変わりないぞ〜というくらい自然に生活している。
・・・という設定上の生き物である。
生き物、というよりまんじゅう?かな。(みんなが言うには)
おばけと同じ原理で「ゆっくりなんてないさ ゆっくりなんてうそさ」と思っていた矢先、
僕の前にゆっくりが現れたのだ。
「ふぅ、今日も仕事疲れたなぁ」
よく漫画や小説で聞くセリフを口にしながら、家路を辿る。
僕の名は、水葱宮優静。普通のサラリーマンだ。
最初にも言った通り、ゆっくりの存在を信用していなかった。
でも、その家路を辿っているとき、
「・・・ゆっくり・・・したいのです・・・」
と、うめき声にも近い声を聞いた。
下を向くと、そこにはゆっくりがいた。
ゆっくりの存在を信用していない僕でも、
ゆっくりという生き物の特徴・種類くらいは噂話で聞いた。
緑色の髪、カエルの飾り・・・なんといったか、さなえ種だったか・・・。
体が汚れており、健康ではない状態だと、すぐわかった。
「・・・ゆっくりぃ!ゆっくりぃぃぃ!」
そしてさなえは急に泣き始めた。
その泣く姿が放っておけなくて、
気がつけば、家に連れて帰っていた。
家に帰ってすぐ調べると、
「ゆっくりは甘いものが大好物です。
甘いもの、例えばオレンジジュースなどをかけてあげると傷が回復します。」
と書いてあった。
早速オレンジジュースを泣き疲れて寝ているさなえにかける。
すると、体の傷があっという間に回復した。
「これが、ゆっくり・・・」
驚いた。ゆっくりは本当にいたのかと。
ただの噂話だと思っていた。
それでも、ゆっくりはここにいる。
・・・面白い。ゆっくりという生物は。
回復したさなえが起きた。
「ゆ?なんで、さなえ・・・」
「おはよう、えっと・・・?」
「なんでさなえいたくないのです?おにーさんのおかげ?」
「・・・ああ、そうだよ。」
「・・・(ジワッ)うわぁぁぁぁぁん!」
そしてさなえはまた泣き始めた。
だが、今回は嬉し泣きだろう。
泣いてる合間に、笑顔が溢れている。
やれやれと思っている僕に、さなえは
「ゆっくりしていってください!」
と呼びかける。先ほど見たゆっくりのサイトには、
「ゆっくりの挨拶」と説明されていたな・・・。
挨拶は、交友関係の一歩。
僕もそれに負けじと元気に挨拶する。
「ゆっくりしていってね!」
これが、さなえと僕の出会いだった。
この作品はほぼ全てフィクションです。
実在の人物・団体・生物などとは関係ありません。
(・・・はず)
さなえ種は最高。
https://twitter.com/adenakura