表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もしも運命の人に出会えたら  作者: 柳瀬光輝
18/40

ブログ

やっべ~マジ仕事忙しい。GW向けにこれから休みも無くなりそう。ありがたいことです。

読んでくれている方々にも大感謝~~!

本当に、遅筆で申し訳ないっす!


『5月4日 タイトル:無題

 許せない。許せない、許せない許せない許せない許せない。

 特にあの女。八城小路環奈。

 躑躅森さんは、私に優しくしてくれた。やっとできた友達だったのに、八城小路がいつも割り込んで来る。

 クラス替えで八城小路まで同じクラスになってしまってからは特に。

 躑躅森さんは私の友達なのに。

 アイツは私から何もかも奪っていく。

 憎い。

 長瀬君の事、私、小学校の時から好きだったのに。

 長瀬君があの女と付き合い始めるなんて。

 友達だと信じていた躑躅森さんが、二人が付き合うのに協力したなんて。

 裏切りだ。これは裏切りだ。

 私はお前らを許さない。


 最初はただの憂さ晴らしだった。

 雑巾の絞り汁を入れて焼いたクッキーを、あいつらに食べさせた。

 それから、ゴキブリの死骸を乾燥させて、すり潰してチョコチップクッキーに入れて食べさせた。

 そして、アレを見つけた。

 同じようにすり潰して、あいつらに食べさせてやった。あの場所で。


 それだけなのに。

 私は悪くないのに。


 ここは、どうしてこんなに暗いんだろう。

 ここは、どこだろう。

 指先がズキズキ痛む。


 ひどく、寒い。』



『5月3日 タイトル:無題

 ずっと私の後ろに女が立っている。ずっと呟いている。返せ、って。爪を返せ、って。私じゃないのに。私じゃないって言ったのに。

 あなたの爪を食べたのはあいつらです、って、あいつら全員の名前と住所まで教えたのに、私の後ろに女がずっと立って呟いている。

 薬飲んでも効かない。つらい。なんで私だけがこんな目に遭わなきゃいけないんだろう。

 もう、死んじゃおうかな。死ねば楽になれるかな。

 どうせ生きてたって、誰も私の事わかってくれない。お父さんも、お母さんも、長瀬君も、躑躅森さんも。

 私が死んだら、長瀬君、少しは泣いてくれるかな。

 遺書に八城小路のせいだって書いたら、長瀬君、あの女の事嫌いになるよね。

 それくらいの復讐、許されるよね』



『4月30日 タイトル:いいものみっけた!

 こないだ潰れた古森医院に行ってきた。

 なんと、隠し部屋発見! やっばい感じ!

 爪の入ったちっちゃいガラス瓶がいっぱい並んでた!

 なんか白くてちっちゃい、薄い貝殻みたいなのが入ってると思ったんだけど、日記帳みたいなの置いてあって、旧仮名遣いでかなり読み辛かったんだけど、爪だって!

「美智代さんの爪はまるで金木犀の花のやうだ。舌先でコロコロと転がすと、乙女の甘い香りがする。」とか書いてあった。

 他の女の人の名前もいっぱい書いてあった。

 変態じじいが女の爪を集めて、毎日舐めてたみたい。

 まじキモい~!

 でも、結構大きい爪もあったけど、あれだけ爪を伸ばすのにどれくらいかかるのかな? 何か持つのも大変そう。

 実はひとつ、持ってきちゃった~☆彡

 今日はこれでクッキーを作ろう! 変態じじいが毎日舐めてた爪クッキーw

 せっかくだから古森医院に誘い出して食べさせよう。うん、いい考え!』



『4月17日 タイトル:無題

 Gクッキーをあいつらに食べさせてやったw

 おいしい、だって。ちょ~うけるんですけどwww

 想定外だったのが、八城小路が長瀬君にGクッキーをあげちゃった事。

 長瀬君までおいしいおいしいってGクッキー食べちゃった。

 あの瞬間から長瀬君の一部はGで形成されてる事になる。

 うわぁ、もうサイアク。あんな男、もういらない。

 いいんじゃない? Gカップル。お似合いじゃない?』



『4月16日 タイトル:シュガーのクッキング教室その2!

 材料:バター80g、薄力粉150g、ベーキングパウダー少々、砂糖70g、卵1個、ココアパウダー少々、チョコチップ50g、

 隠し味:G 好きなだけ!


 Gの死骸をカリカリに乾燥させます。汚物用トースターを使用するとちょ~便利★(写真参照)

 汚物用のすり鉢とすりこぎを用意します。

 バレないように粉末状になるまでGをすり潰しましょう(写真参照)


 バターと砂糖を汚物用ボールに入れて湯煎にかけて混ぜます。溶き卵を加えてさらに混ぜます(写真参照)

 小麦粉、ベーキングパウダー、ココアパウダーをふるいながら入れて、よく混ぜます。(写真参照)

 チョコチップとG粉末を入れて混ぜます。(写真参照)

 形成。やはりトイレ掃除用のゴム手袋装着w(写真参照)

 アルミホイルに乗せて汚物用トースターで10分焼いたら出来上がり☆彡(写真参照)』



『4月9日 タイトル:シュガーのクッキング教室!

 材料:バター50g、薄力粉150g、ベーキングパウダー少々、砂糖70g、卵半分、バニラエッセンス数適

 隠し味:トイレ掃除をした雑巾のしぼり汁、少々。


 バターと砂糖を汚物用ボールに入れて湯煎にかけて混ぜます。溶き卵を加えてさらに混ぜます(写真参照)

 小麦粉、ベーキングパウダーをふるいながら入れて、よく混ぜます。

 少し固めなので、雑巾のしぼり汁で生地をいい感じに! 臭い消しにバニラエッセンスを忘れずに(写真参照)!

 形成。触りたくないからトイレ掃除用のゴム手袋装着w

 アルミホイルに乗せて汚物用トースターで10分焼いたら出来上がり☆彡(写真参照)


 汚物用調理器具の調達が大変かもしれませんが、うちでは簡単!

 うちの親、料理も掃除もしないから、調理器具自体が全部汚物w』



『4月6日 タイトル:無題

 信じられない。長瀬君と八城小路が付き合い始めたって。ありえない。

 しかも、躑躅森さんが二人を取り持ったって。

 どうして? 躑躅森さん、友達だと思ってたのに。

 みんな、死ねばいいのに!』



『4月3日 タイトル:無題

 クラス替え。長瀬君と躑躅森さんと同じクラスになれた。嬉しい。

 でも、八城小路も一緒。前から、違うクラスのくせにしょっちゅう躑躅森さんに会いに来てた。

 あたくしは幼稚園の頃から、櫻子とは親友ですの、だって。

 そんなの関係なくない? どんなに昔から友達でも、別に早い者勝ちじゃないよね、そういうのって。

 躑躅森さんにべたべた付きまとって、ムカつく。

 おまけに、長瀬君に色目を使ってる。淫乱。売女。ビッチ。

 なにが「あたくし」だ。家は金持ちかもしれないけど、父ちゃんヤク中のくせに。

 あぁ、ムカつく。

 始業式なのになんでびっちり授業があるんだろう。何もかもムカつく。

 うちなんて貧乏なんだから、わざわざあんな高い私立校に行く必要無いじゃない。

 そこで金持ちの男引っ掛けて来い、って、バカじゃないの?

 おしゃれするお金も出してくれないくせに、引っかかる男なんているわけないじゃん。

 でも、長瀬君とそうなれたらいいな。長瀬君の実家は不動産屋だし、土地も結構持ってるってウワサだし、長瀬君ならうちの親のお眼鏡にもかなうかもね。

 そうなったら親に寄生される気は無いけど。』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ