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力になりたい
私はケントさんに半ば無理矢理に連れて行かれたのですが、一体どこに行くのでしょう?不安でいっぱいです。
「あのどこに行くのですか?」
そう聞いたとたんビュッと目の前を通った。
「何なんですか?今の。」
「あぁ。あれは魔物。でも雑魚だから大丈夫だよ。」
「魔物ー!?なんでそんなものがでるのですか!?」
「だってここ魔物の森だし。」
あぁ私はとても大変なところに来てしまったみたいです。こんなところで生きていけるのでしょうか!?
森を抜ける時何匹かの魔物に出くわしたがケントさんが全部倒してくれて私足手まといなのではないのでしょうか。自分の身ぐらい自分で守れるようにならなくては。
森を抜けて少し歩くと街についた。
「ここはどんなところなんですか?」
「ここは俺が生まれた場所。」
「ケントさんの故郷なんですね。」
「ああ。」
素敵な街だな。でもケントさんなんか寂しそう。どうしてだろう。自分の故郷なのに。私に何かできることはないのでしょうか。
ケントさんの力になりたい。