表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/20

私の不運。1

こんな拙い作品をお気に入り登録してくださっている心優しき皆様方、ありがとうございます!

慎ちゃん、こと神城慎が主演のドラマの放映が始まった。


アレ以降すれ違うことすらしていない私たちは、時々メールで連絡を取り合う程度。忙しい慎ちゃんは実家に帰ることすらままならなくてホテルによく泊まっているらしく、おじさんが母国、イギリスに単身赴任中の今ちょくちょく私に叔母さんの様子を聞いてくるんだよね。自分で聞けばいいのに。


慎ちゃん主演のドラマは、ミステリーだ。学校の教師が、事件を解いていくミステリー。

ミステリー好きな私としては毎週ホクホクして見れるので安心。これが恋愛ものだとちょっと気後れしてしまうんだよねー、やっぱりさ。

基本、1話完結らしいから見ていて気楽っていうのもいい。某体は子供、頭脳は大人!みたいに何週に跨いで事件解決、とかになるとちょっとたるくなるもんねー。好きだけど。


ミステリーだから、見終わった後に見た感想のメールを送ったりする。メールは、すぐに返ってきたり、返ってこなかったりとまちまち。もともと私もメールとか用件がないと連絡しない性質だから、そこらへんはあまり気にしてない。向こうも忙しいだろうしね。


慎ちゃんのドラマは、友達たちや先生の間でも評判なようだ。原作のあるドラマだから先生方はその原作小説の文庫版を大人買いして、回し読みしている模様。…先生たちも仲いいね。


慎ちゃんのドラマが始まったこと以外、何も変わらない日常を過ごしているはずなんだけれど。

GWまであと少し、という頃ひとつ予想外の出来事が起こった。



それは、私を除く学校の生徒としては悲鳴もの、私としては絶対にお断りしたい内容だった。







慎ちゃん主演のドラマのロケが、この学校で行われるというのだ。

場面は最終回、しかも学校の生徒が何人かエキストラとして選ばれるらしい。…慎ちゃんとの関係、と言ってもただの幼馴染だけれどーを全力で内緒にしている私としては、どうにかこうにか避けたい状況。

当座エキストラは各クラスから、代表者2名ずつ、公平にジャンケンで決定されるといわれ、負ける気満々だった私は。

負ける気合いをよそに私はエキストラに選ばれてしまったのでした…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ