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私の平穏?1

お待たせしました。やっと続きです。

7/18 誤字修正

アレから、私はいつもどおり、学校に行って、予備校に行って、受験生らしい生活をすごしている。

時々、慎ちゃんとメールをしたりするけれど、お兄をスケープゴートに差し出したCMは無事、撮影が終了した、と連絡が来た。スポンサーサイドから、お兄と幼馴染、と知って是非に、と返答があったことも聞いた。お兄からはちょびっとだけ文句を言われたけど。


「すみません、ちょっといいですか?」


授業が終わり、帰るつもりでバス停まで歩いていく友達に合わせるために自転車を押して歩いていると、見知らぬ男子生徒に声をかけられた。制服は、ここら辺では有名な進学校の制服。女子の制服が可愛いブレザーで、進路を決めるときさんざん慎ちゃんに進められた学校だ。


「…どちらに用ですか?」


私か、蘭ちゃんか。


「えっと、美島碧依さん、に…」

「私、ですか」


えー、めんどくさいー。とか思わないでもないけど、蘭ちゃんが笑顔で背中を押して『じゃ、私先に帰るから』とさっさと行ってしまった…。此処、まだ高校の生徒とか多いんだけど、此処で声かけるとかチャレンジャーだなぁ、なんてまるで他人事。


「俺、青林高校2年の井上 祥です。…中学の頃から、ずっと美島先輩が好きでした、よければ友達になってください!」


公衆の面前で、片手を出して体を折って顔を真っ赤にした井上くんとやら。周りからは、好奇心を抑えきれない興味津々の表情。出来ることなら逃げてしまいたいけれど、此処から逃げてもコレが解決するわけじゃないし。

でも正直初めての経験を、どう乗り切ればいいのか。私には絶対的な恋愛のスキルが少ないので、コレをお断りするほどの勇気はない。


「えっと、オトモダチならいいですよ…?」


流石に手は握れなかったけど、そう返すと井上くんはぱっと顔を上げて嬉しそうな表情だった。そしてそのままなし崩し的に携帯のメアドと電話番号を交換して、彼はスキップでもしそうな勢いで帰っていって。残された私は少々いたたまれず、自転車に乗ってノソノソとお家まで帰ったのでした。




お家に帰ってから、即効気疲れでベッドに倒れこんだのは仕方ないよね!



そして、夕食の時間だからと起こされた携帯に来ていたのは、蘭ちゃんと、井上くんからのメールと。



なぜか慎ちゃんからの着信が3件だった。

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