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言えないんだよ。

次の日、香奈がアタシのトコに来た。

『戸川君…やっぱり別れたんだって!』

『あっ…うん。そうみたいだね‥』

『エッ?知ってたの?なぁーんだ!つまんないのぉ〜』

・・・・・。

『でもさぁ〜。奈美はショックなんじゃない?あの二人いいなぁー。って言ってたじゃん?』

『うん…ショックだったし複雑だった』

『だけどウチらも早く春が来て欲しいねぇー』

『ってか後、2ヵ月くらいで夏だし!』

『ちっがーう!そうゆう意味じゃないし!笑』

『はいはい!分かってるから』

そんな話をずっとしてた…。アタシも彼氏は、ずっと居なかったし、それに高校生活最後の年だから今年の夏こそは花火大会とか行きたいって思ってた…

今年は誰かと行けるのかなぁ〜。ってボンヤリと考えてた。そして香奈が、『そういえば奈美って最近…戸川君と仲良いよね!』心臓が飛び上がる位…ビックリした。アタシは平静を装い言った。

『別に普通じゃない?必要以上話さないケド』

『でも他の子なんて全く話さないじゃん!良いなぁ〜』

『ってかタッチャンとかのが仲良いし!香奈も話掛けてみたら?意外と普通かもよ!』

『エッ?無理!恐いじゃん。だけど奈美とのは何か違う気がするだよね…』

『変わらないよ!』

『ねぇ奈美…何かあった?』

アタシは、いろんな感情が入り交じってイライラした!

『別に何もないし!』

『そうなんだぁ?』

…うん。本当に何もない。むしろ他の男の子のが仲良いしアタシはアナタの事、全く知らない。だからアナタの事ペラペラと他に話せない。話せる立場じゃない…。話せる立場じゃないんだよ?だって別にアタシとアナタの関係は何も変わらないじゃない?

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