イキナリのメール
香奈とメグと、その場を離れ…振り返るとタッチャンは手をブンブンと振り戸川君はペコリと頭を下げていた。
しばらく歩いた後…3人は『ビックリしたぁー』って声を揃えた!アタシは何食わぬ顔をしてたケド心臓がバクバクいってた。
それは恋とはまだ違う…触れてはいけないモノに触れてしまった感じだった。でもただ、それだけの関係だって分かってた!だってアナタには可愛い先輩の彼女がいるんだもん。それでも、やっぱ普通の友達になりたいって思うのは欲張りですか?
アタシの中でスゴク遠い人は相変わらず遠いケド何だか目を離せない存在になったのはコレがキッカケかもしれない。
その日、タッチャンからメールが来た。『ナッチャン!ノート有難う。隆も言ってた』って入った。少し、メールをして、寝ようとしたら知らないアドレスからメールがきた。
『こんばんはぁー!アドレス鈴木から聞いちゃいました!…』鈴木ってのは同じ高校の男で幼なじみだ…。っで内容の続きは『…ノートありがとう!戸川隆でしたぁ!』『エッ?』アタシはかなりビックリした!メールでさえ驚きなのに何コレ?何でこの人…弾けてるの?って思った。そしてアタシは何だか可笑しくって笑った。お母さんがそれを見て『気持ち悪い』って言った。アタシは、ちょっと考えてから返事を送った。
『さっきタッチャンから戸川君の分のお礼を言われたよ!なのに、わざわざメール有難うね』
そしたら直ぐに返事がきた。
『達也にアドレス聞いたら俺が送るから良いって言われたから鈴木に聞いたんだ!迷惑だったらゴメン!』って入ってきた。たぶんタッチャンはアタシが誰とでも仲良くなれるのに戸川君と壁を作ってるから苦手なんだろうと思って気を利かせてくれたんだと思う。そしてアタシ達のメールは、この日を境に始まったんだよね。