お誘い
もう夏休みに入る頃も相変わらずアナタからメールが入ってきた!
『ナッチャン!もう夏だよ?俺マジで夏好きなんだ』
『アタシも好きだよ!思い出いっぱい出来るしね』
『だよね!海とか行きたくない?』
ゲッ…無理!スタイル良くないし、ましてや戸川君に見せられない…。
『水着は恥ずかしくって見せられません!笑』
『エッ?いいじゃん!行こうよ!』
『でわ、いつかね!』
そんなこんなで海やらプールやらの誘いがスゴかったケド苦しい言い訳をして乗り切っていった。
けど戸川君は、めげずに今度は違う誘いをした。
『海の日に横浜で花火大会があるから行かない?』
…‥…‥。どうしよう‥。けど行きたいケド二人は緊張するから行けない。相手がタッチャンとかなら気兼ねなくいけるのになぁー!やっぱ無理ッ!
『戸川君ならモテるから一緒に行ってくれる人いるでしょ?アタシと行っても退屈かもよ』
『そんなコトないよ!そしたら鈴木も入れて3人で!』
んっなムチャクチャなぁ〜。確かに鈴木はアタシの幼なじみで問題ないケド…。あっ‥もしかして誰か女の子誘って欲しいのかな‥。そうだよね…。アタシなんかじゃダメなんだよ。。どうしてアタシは自信が持てないんだろう。嫌な自分がいる…。でも、とりあえず聞いてみよう。
『じゃ、もう一人…女の子誘う?』
『そうだね!ナッチャンも、そっちのがいいよね!』
『もし気になる子が居るなら誘うケド』
『全然だれでも平気』
どうしよう…その日、香奈はバイトだったし他の子には、まだ言える状況じゃないし…。ましてやアナタのコトを好きになりそうで不安だよ…。何か今のアタシはスゴい嫌だ…まともに友達も信じられなくって…。けれど、それくらいアナタは素敵だったんだよ…。
しばらく考えてアタシは今は違うクラスだけど1・2年、同じクラスで仲良かった歩を誘うコトにした!歩なら安心だし誰とでも気軽に話せるし何より信頼しきっていた。