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ゆっくり‥

『奈美ぃ〜。もうヤダ!!つい、この前も中間だったのに、もう期末だよ?有り得なくない?』

『本当だよね!超ーヤダぁぁ!別に、こんな方程式とか今後の人生に必要ないし…』

あぁ〜。ヤダ!何でこんなに毎回テストしなきゃいけないだろう?順位も発表されて…別に出来が悪かったってダメな人間なんて居ないじゃない!むしろ、よくニュースとかでも真面目な人が犯罪を犯してるってコトをよく目にする…。

分かってる!こんな風に思ってる自分は今、この現状から目を背けてるってコトも…。でも学校に居るガラの悪い人達もハメは外し過ぎちゃうかもしれないケド皆…良い人達なんだよ?それを大人達は認めない!おかしいよ…。何でもっと一人・一人を見てあげれないんだろう‥。それは前から思ってたコトだけどアナタを知ってから余計そう思うようになってた。

そして期末が近づくにつれて、やっぱりアナタが学校でも近づいてきた…。でもスゴク戸惑った感じだったね。まぁ〜。仕方ないカァ!アタシ達6人グループが居る中を勇気出して来たんだもんね。アタシはアナタのその姿が可愛くって嬉しかった。

『あの…中川サン申し訳ないんだケドまたノート貸してくれませんか?』

『…(笑)…ハイ!こんなノートで良ければ!』

『有難う!じゃ中川サンが平気になったら貸して下さい!』

『うん』

そしてアナタは満面な笑みをしてくれた。アタシの胸は、いっぱいになったんだよ。。。

『ちょっ…ちょっと奈美?何?今の戸川君だよね?あのクールな!でも今、可愛かったんだケド!』

メグが言った…そしてみんなもビックリしてた。そんな中、香奈だけが何もなかったように勉強してた…。

その帰り香奈と二人で帰った‥

『ねぇ奈美?もうそろそろ話してくれても良いんじゃない?』

香奈が何を言いたいか分かった…。だけどまだハッキリと自分の気持ちが分からなかったし分かりたくなかった…。けれど香奈は特別な存在だったから、戸川君とメールをしてるってコトを話した。

『じゃ奈美は戸川君のコトどう思ってるの?』

『分からない…。今は正直、分かりたくないんだ。でも目で追ってしまうのは確か…』

『うん…そっかぁー。分かった』

『戸川君だって、ただ前後の席だから言ってくるだけだと思うし』

『う〜ん。それは違うと思うよ!でも話してくれて有難う。また何かあったら聞くから!』

『ずっと黙っててゴメン』

『別に良いよー!奈美もゆっくりで良いから、自分の答えを見つけな』

香奈はアタシに、そう言って優しく見守ってくれた。

香奈…有難う。アタシはアタシなり焦らず答えを出していきたい。恋に臆病なアタシの精一杯…頑張るから‥。

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