表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/27

再会 - 学園都市コロニー・ルウム (6) 予期せぬ同行者

ルウムの賑やかな市街地の一角、小さなカフェのテラス席で、アストナージ・メドッソはレイ・ナーバスと向かい合ってランチを取っていた。


二人は、穏やかな午後の日差しを浴びながら、互いの身の上話をしていた。


「ルウム戦役の時は、本当に辛かったな…。」


アストナージは、遠い目をしながら呟いた。


「俺も、モビルスーツの整備でいつも手一杯で、なかなか面倒を見てやれなくてすまないな。」


アストナージは、レイの両親が軍事医療関係者だったことを知っていた。


しかし、レイが知らない事実もあった。


レイの両親は、実の親ではなかった。


アストナージの妹が、戦災孤児だったレイを引き取ったのだ。

アストナージは、そのことを妹から聞かされていたが、レイに話す必要はないと言われていた。


(可哀想に…)


アストナージは、レイの境遇を思い、少しばかり心を痛めた。

その時、アストナージの携帯端末が鳴った。

ラー・カイラムの通信士からの緊急連絡だった。


「こちらアストナージ。どうした?」


アストナージは、端末に応答した。


『アストナージさん、至急、ラー・カイラムへ帰還してください!緊急事態です!』


通信士の声は、切迫していた。


「何があった?」


アストナージは、問い返した。


『恐らくネオ・ジオンの残党と思われるシャトルが、ルウムに接近しています!状況が不安定なため、すぐに帰還してください!』


アストナージは、レイを見た。

このままレイを置いていくのは危険だと判断した。


「分かった。すぐに戻る。…通信士、甥を連れて行っても構わないか?危険だから、一人で置いていけない。」


アストナージは、通信士に尋ねた。


『甥っ子さんですか?分かりました。艦長に確認します。少々お待ちください。』


通信が一時的に途切れた。

数秒後、通信が再開された。


『艦長から許可が下りました。ご一緒に連れて帰還してください。』


「分かった。すぐにラー・カイラムへ向かう。」


アストナージは、通信を切ると、レイに言った。


「レイ、悪いが、急いでラー・カイラムへ戻るぞ。少し危険な状況になった。」


「えっ?何があったんですか?」


レイは、驚いて尋ねた。


「詳しくは後で話す。とにかく、今は急ぐぞ。」


アストナージは、レイの手を取り、カフェを後にした。

二人は、ラー・カイラムへと続くシャトル乗り場へと急いだ。

ルウムの街に、予期せぬ緊急事態が迫っていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ