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異世界ゆるふわ冒険譚 〜引きこもり最強の俺は、家から一歩も出ずに世界を救う〜  作者: 沼口ちるの


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第二十三話:無双の妹、爆誕!アステラ王国の配信者ヒーロー

前回、一花は巨大モバイルバッテリーによって強制帰還させられたが、彼女の好奇心と配信者魂は燃え盛っていた。


「ねぇお兄ちゃん!あのモバイルバッテリー、また貸してよ!絶対、また異世界に行けるよ!今度はちゃんと撮影するから!」


「二度と行くか。俺に面倒を増やすな」


零はゲームに集中しようとするが、一花は諦めない。彼女は、前回スマホを錬成した際に、零が微量の魔力を残した充電ケーブルを手に取った。


「そっかー、充電ケーブルも、お兄ちゃんの魔力が入ってるんだよね。これ、ひょっとして……」


一花は、その充電ケーブルを、リビングにある大型テレビのUSBポートに挿し込んだ。


その瞬間、リビングの大型テレビの画面に、零の部屋の魔法陣の床が映し出された。そして、充電ケーブルが魔法陣を模した回路と接続され、リビングのテレビが「次元ゲート」として機能し始めた。


「わあ!テレビが異世界と繋がった!」


零は自室の『全知の窓』で、リビングのテレビが次元ゲートとして起動しているのを見て、絶句した。


「な、なんだと!?テレビが次元ゲートに!?そんな錬成はしていないぞ!」


零の錬成したモバイルバッテリーやケーブルに残った魔力が、一花の「異世界に行きたい」という強い願望と、「最高の動画を撮りたい」という配信者魂に反応し、テレビをゲートとして開いてしまったのだ。


テレビの画面越しに、アステラ王国の王都の広場が見える。


一花は興奮して、リビングのテレビに駆け寄った。


「すごい!これなら、いつでも異世界に行ける!しかも、これ、配信できるじゃん!」


一花は、スマホを取り出し、リビングのテレビを映しながら、「異世界ライブ配信」を始めた。


【一花チャンネル:緊急生放送】


タイトル: ガチで異世界と繋がった!テレビから飛び出す異世界探訪!


視聴者コメント: 「これはガチ!」「背景がリアルすぎる!」「このコスプレイベント、どこでやってるの!?」


零は、アステラ世界の騒動に加えて、リビングから異世界にアクセスできるという新たな事態に、頭を抱えた。


「くそっ、これでは俺の家が、異世界への玄関口になってしまう!何とかしてゲートを閉じなければ!」


その時、テレビの画面越しに、アリアンナ王女と騎士団長が映し出された。彼らは、王都を襲う巨大なゴブリンの群れと戦っていた。


「くそっ、ゴブリンの群れが城壁を突破した!増援が間に合わない!」騎士団長が叫んだ。


その映像を見た一花は、瞳を輝かせた。


「わー!すごい!CGじゃないんだ!これ、絶好の動画ネタじゃん!」


一花は、テレビに映るゴブリンを見て、零の部屋から拝借してきた小型のコードレス掃除機を手に取った。それは、かつて零が「究極の吸引機」を錬成する元になったものだ。


「お兄ちゃん!これ、借りるね!ゴブリンって、掃除機で吸い込めるかな!?」


零は絶叫した。「やめろ!それはただの掃除機だ!危険だ!」


しかし、一花は零の言葉を聞かない。彼女は、「最高の動画を撮る」という強い意志と、零の錬成に何度も触れたことで、魔力耐性が覚醒していた。


一花が、テレビの画面に掃除機を向けた瞬間、充電ケーブルに残った零の魔力が、一花の掃除機と共鳴した。


ズオオオオオオオオオオオ!


ただのコードレス掃除機が、次元ゲートを通じて、巨大なゴブリンを一瞬で吸い込んだ!


「え?吸い込めた……?」一花は呆然とした。


アステラ王国民も、リビングで配信を見ている地球の視聴者も、全員が固まった。


「な、なんだと!?テレビから出現した女性が、魔物を一瞬で吸い込んだぞ!」騎士団長が驚愕した。


「これこそ、賢者様の妹君!まさか、賢者様は、妹君を最強の戦士として遣わされたのか!」アリアンナ王女が目を輝かせた。


一花は、吸い込んだゴブリンを掃除機のダストボックスから取り出した。ゴブリンは、なぜか小さく縮んで、手のひらサイズになっていた。


「わー!ミニゴブリン!これ、飼えるじゃん!」


一花は、縮んだゴブリンをスマホで撮影し、得意げに配信画面に映した。


【一花チャンネル:緊急生放送】


タイトル: 異世界でゴブリン退治!掃除機で吸い込んだらミニゴブリンに!?


視聴者コメント: 「これ、ガチの魔法!?」「この娘、やべぇ!」「異世界のヒーロー爆誕!」


零は、自室のゲーミングポッドの中で、絶望の声を上げた。


「くそっ、俺が隠したチートの魔力が、妹のポジティブと配信欲によって暴走し、あいつを異世界で無双するヒーローにしてしまっただと……!」


こうして、神崎 零の意図とは裏腹に、妹の一花は、リビングのテレビから異世界にアクセスし、ただの掃除機で魔物を倒す**「異世界配信者ヒーロー」**として覚醒してしまったのだった。

よっしゃ、第二十三話!ついに一花ちゃんが異世界で覚醒して無双し始めたぞ!


リビングのテレビが次元ゲートになるなんて、零くんも予期せぬ展開!そして、ただの掃除機が魔物を吸い込み、しかもミニサイズにするなんて、一花ちゃんの「最強の動画ネタ」を撮りたいというポジティブな願いが、零くんの魔力を暴走させた結果ですね。


これで、アステラ世界では「賢者様の妹君、掃除機で魔物退治!」という伝説が生まれ、地球では「異世界ライブ配信者、爆誕!」と一花ちゃんのチャンネルが大バズりすること間違いなし!


次回は、一花ちゃんが異世界でどんどん有名になって、零くんの隠遁生活がさらに脅かされる、という展開にしようかな!そして、ミニゴブリンを飼い始めた一花ちゃんが、新たな「異世界ペットチャンネル」を開設するかもしれませんよ!


今回も読んでくれて、マジでサンキューな!またよろしく頼むぜ!

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