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ゴミは廃棄

 実験により死んだ人間は捨てられる、誰にも気づかれないように海の中で。

洗脳済みのノーマルな人間がエヴァンを死体袋の中に入れて船で海へと連れて行った。

数分船を動かす、ポイントにつき死体袋からエヴァンを取り出した。その時洗脳者は違和感を感じたがあまり気にせず作業を始めた。

 死体には魚が食いつきやすいようにナイフで切れ込みを入れてから捨てるそれがルールであり、エヴァンも同様にナイフで傷をつかられる。

 だけど

何回ナイフで切ってもすぐに治っていく。不審に思った洗脳者は基地に連絡を入れようとした。

その瞬間エヴァンが息を吹き返した。大きく息を吸い込み周りを見回す。エヴァンは咄嗟に乗員の二人を海突き落とし船をジャックする。

 大嵐の海乗員の二人はすぐに見えなくなった。船は大きく揺れているがエヴァンは落ち着いて状況を把握しようとした。


「……今は一旦何が起こってるんだ? ケイトンもいないしノート・ジャガーもいない。ってか俺の最後の記憶は……ミュータント血清を打ち込まれたのが最後か」


 ふと顔を横にすると、人が入れるサイズの大きな袋があった。その時エヴァンは一回死んだのか? そう考えた。

けれど生きてる、最後の記憶から今のその間の記憶はないけど、施設からここに来るまでも時間がかかるはずなのに死んでいたら確実に脳死しているはずなのに体は今まで通り動かせる。それに半年間受けてできた傷がどこにも見当たらない。

 謎は多いが今は施設から出たことを喜ぶ……その前にSIAに報告するために現在地がわからないが船を走らせる。

 嵐の中での操縦は困難を要し思った方向へ進めない。だけれど今はともかく進むしかない——


あれから長い間船を走らせた、小型の船にしてはタフで横転することもなく操縦できた。気がつけばエヴァンは寝ていた。


「おーい、おにいさーん」


 その声に反応し目を覚ますと真っ暗だった世界が明るく照らされていた。

そしてエヴァンの目の前には知らないおっさんが顔を覗かせていた。


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