まるで事故物件
もうすでに意識はない、胃や肺には水が大量に入り呼吸がしづらい。咳をしながらなんとか息をする。
今は五回目が終わりケースの蓋がはずされた。水中にいたことによる脱力感、エヴァンはまたノート・ジャガーに担がれる。
拘束されていないが暴れる力もなく抵抗ができない。
そんなエヴァンはまたどこかへ連れて行かれる——
また数分歩き一階に降りるとすぐとある部屋に放り投げられた。未だ脱力感が抜けず地面に叩きつけられたもなお体がうまく動かない。
ノート・ジャガ―は部屋を出て扉を閉める、その時ドアは自動でロックがかかる。
世界が揺れて見える。いきなりエヴァンは我慢のできない吐き気に襲われる。
その時、胃の中にある水を全て吐き出した。吐いたことにより脱力感はかなりマシになり立ち上がる。
「……あー、汚い部屋だな、暗くて臭い。こりゃ不動産屋に言いに行かなきゃな」
入れられた部屋は狭くシングルベッド一つだけだが、もう一つ置いたら部屋が埋まるくらいの狭さ。周りを見回すと、ゴキブリやネズミがいた。
嫌悪感を抱き、部屋の扉を少し押してみるが開く気配が一切しない。
こりゃ開けるのは無理だな。
部屋にあるベッドに座りエヴァンは考える。ここがどこなのかそして何なのか。
拷問をする意味やノート・ジャガ―あれはどうやって生まれたのかも。
唯一わかることは「白紙」が関わっていると言うこと。
コンテナで発見したコンピューター、そしてそこに送られたメール。その内容としては白紙が起こす今後の計画だった——




