エヴァン・ガーランド1
キミ。……キミだよキミいまコレを読んでるあんたのことだ。
そうキミのことだ。ちょっとオレと一緒に『人生』について語り合わないか? なんだって?いきなりそんなこと言われてもピンとこないって? なぁにそんな難しく考えなくてもいい、簡単だ例えばグーグルにはこう書いてある。
・人間がこの世に生きていること、またはその期間 ・人の生活、現世の生活 ・人の、この世に生きている間に経験すること ・「人の一生」「生涯」などとも言う、ってな。
全く便利だよなグーグルって。……そうオレは先生に聞いた中にあった生きている間に経験すること、それを聞きたい。また、例えば中のいい奴と遊んだり感動する映画を見て泣いたりやらかして誰かに怒られたり濃厚な熱い夜を彼女と過ごしたり、まぁコレを読んでるあんたらには最後のは関係ないかもだけれど、ともかくどれも人生だ。
語り合うって言ったけどオレちゃんは文字だしまず声すらない、アニメ化の話ならいつでも待ってるぜ。……話が脱線したなけどよくあることだこの物語には。
話を戻すけど人生は生きてる間に経験することってさっき言ったけどオレちゃんはいま……いやこれは説明文を入れる。
真後ろで爆発が起きそれにより勢いよく吹き飛ばされている。
いま説明があったように、オレちゃんは猛烈に心も体もあそこも燃え上がってる。正直千度の鉄球の気分だ、わかるだろちょっと前に流行ったあれだよ。
ま、それよりなんでいま吹き飛ばされてるのか気になるよな。こっからはオレが一方的に語っちまう、そう長い長いオレの人生を、ティッシュ準備しとけちゃんと処理できるように。と言ってもこっからは作者のアイデア次第ってところだ。行き当たりばったりだからどのくらいの長さになるか分からん。
拙い文章だが見てくれたら幸いだ。……それじゃオレちゃんの長い長い人生の始まりはじめり——
時は遡り四年前、「特務諜報機関」通称SIA、による任務でとある廃工場に潜入しているエヴァン・ガーランド。
彼の目的はSIAが機密裏に調査している「白紙」についての情報をキャッチし、エヴァンを向かわせた——
現在エヴァンは工場の全貌がハッキリと見える建物の屋上にいる。
「……んー。23、24。人数はコレで全員か、それっぽいコンピューターの近くには7人。正直あの人数じゃバレずにってのは厳しいな……何人か殺っちゃうか」
エヴァンはいきなり誰かに語りかける。
「説明がなかったから一応言っとくけどオレちゃんちょー強いよだから安心して読めるぜ。……ん?ふむふむ、なぁに大丈夫だってゲームと同じ感じだ。見つかったら殺すじゃなかったらスルー、ステルスの基本だ」
エヴァンはそれを言い残し梯子を降りていると急に止まった。
「……ちなみにさっき言った基本は適当だ。それと舞台は日本で、いま夜なこれもステルスの基本だ、隠密行動」
話している途中で梯子を降り始める。そして完全に梯子から降りると準備運動とハンドガンに消音器をセットし始めた。
「あー言っとくがこっからはダイジェストだ、絵がわりしないからな。それにオレちゃんがこんな簡単な任務で失敗しない『天才ですから』」
セットと準備運動が終わりそれだけを言い残し廃工場へと向かった。
数時間たち目星をつけていたコンピューターの目の前までたどり着いた、ボスの風格をした男一人を残して。その間の唯一の誤算はいないと思っていた場所に敵がいてそれによりバレて辿り着く間の敵を全員殺してきたことだ。
「結構返り血浴びちゃった、一張羅持ってきたのは間違いだった」
「お、おい何が目的だ? 金か?金なんだろ? それなら山ほど手に入る、俺様と組め近いうちに大金が……」
「わるいけど目的は金はじゃないんだ」
「だったら何が目的だ」
エヴァンは後ろにあるコンピューターに指を刺した。
男は後ろを向き何を指差していたのか確認した。
「こんなパソコンが欲しいなら、近くの電気屋に行けば買えるだろ」
「違う、オレちゃんが欲しいのはそれじゃないその中身だ」
「中身? 基盤が欲しいってことか」
「あーっっもう、なんでこう察しの悪いデブなんだ。オレが欲しいのは本体でも基盤でもない情報だよ情報」
男は仲間が来るのを待っていた。このチームのボスは万が一に備えて一斉に仲間に危機を知らせる送信機があり、それをすでに使用していた。
バカな男め俺様しか見てない貴様は後ろから来た奴らに気づけず次の瞬間にはお花畑にいるだろうな。それとさっさと気やっがれうすのろが。
この察しの悪さも男の作戦だった。
「情報だ? そんなものは貴様にやれるか。これが大金を生むからな」
「じゃパスコードだ。あんたに求めるのはそれだけだ」
「……教えられないな」
我慢できずニヤついてしまう。
「これが目的なら貴様もわかってるはずだ、これがどれだけモノもか。いいや単身で乗り込んできた貴様には到底理解できないか」
はぁ……
大きなため息をつくと片手に持っていたハンドガンで男の太ももを撃ち抜いた。
太ももを抑え悶絶する男。
「正直あんたのドMプレイにはみんな引いてんのよ。それとあんたのバカさ加減にも」
一瞬にして汗をかきまくった男は苦しみながらも強がる。
「殺せないからって次は拷問か? 何をしても吐かんぞ」
またも大きくため息をつく。
「あんたさっき言った、到底理解きできないって。その通りだオレは部隊からそれの詳細についてなんも聞かされてない」
「貴様がそれほど信用されていないってことだな」
「かもな。けれどハッキリ言いうがオレちゃんはそれに興味がない。ただ命令されたからここまできただけだ……それと一の一でかなり時間食ってるから言っちゃうけど、あんたが待ってる仲間はここには誰も来ない」
男はわかりやすく動揺した。
「バレてないと思った? その気になっていたあんたの姿はお笑いだったぜ」
クソぉ、そんなのただのハッタリだこんな男に全員やられるわけがない。
男はまた猛烈な痛みを右耳に感じた。
「オレの発言を信用しないのは自由だ、基本的人権だからな。だけど早くパスコード打ち込まなきゃあんたの顔は銃弾で上と下で分かれることになる」
今の一発で銃弾が切れ、銃弾を補充する。
「この間に教えてやるよ、なんであんたの考えを読めたのか。……これだ」
エヴァンはポケットから受信機を取り出した。
それを見た男は驚きを隠せなかった。
「じゃじゃーん。なんか全員持ってるなって思って、一個もらちゃった。……よしそれじゃドMプレイの再開」
男は立ち上がり諦めたのかコンピューターにパスコードを打ち始めた。
「英断だ。あんたのその行動称賛に値する」
開いたコンピューターにエヴァンはUSBメモリを差し込んだ。かなりのデータ量でダウンロードには時間を要する。
「……なぁあんた、これのどれが金のなる木なん……」
振り向くと男の姿はなく、逃げられていた。
「……まーいいか」
エヴァンはとりあえず全てのデータをダウンロードし始めた。
数分後データの全てがダウンロード完了した。
「よし、あとはSIAにぶん投げるか」
USBメモリをしまい帰るエヴァン。
一方逃げた男は足を引き摺りながらも、さっきいた部屋からかなり遠くまで逃げていた。
「ふざけやがって、あの野郎絶対殺してやる。あいつのせいで計画がめちゃくちゃだ、金がもう少しで大金が手に入るはずだったのに」
エヴァンに対する憎悪を膨らませながらできるだけ遠くへ行く。
「絶対、絶対コロシ……」
後頭部にナイフが刺さりその場に倒れ込んだ。
「これで全員か。ごめん、データと全員殺すのが任務なんだよ。……本当に殺したよ一人残らず」
男に近づきナイフを回収する。
「これは返して、記念にあげたいけど」
回収したナイフを拭き取りしまう。
「この回はこれでおしまい。それじゃ次回をお楽しみに」




