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⑵『何れ来る闇との対話に於ける意味』
⑵『何れ来る闇との対話に於ける意味』
㈠
事の始まり、というものは無いのだ。生命を授かってから、事はもう始まっているのである。何れ来る闇との対話に於ける意味についてだが、それは死人との対話とも、位置付けられる様に思う、という訳なのである。
㈡
であるからして、闇というものは、光をなくしたもの、でもある。しかし、死人から学ぶことも多い。芸術においては、芸術史に残るから、我々は死者との対話をするのである。しかも、一方的な、言葉を授かるのである。
㈢
それを、例えば自分の場合は、文学において、埴谷雄高など、音楽において、カート・コバーンなど、そういった死者の遺言の様にして、藝術を授かった学生時代だった。死者の言葉が読める、死者の音楽が聴ける、これは、すごいことなんだと、思う訳である。