表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/76

第55話ランガの森ダンジョン編㊱

 マリアがミラーの攻撃をかいくぐり、額に埋め込まれている魔石めがけて大剣を振り下ろす。

 猛スピードで伸びてきた巨大なツルがマリアの体を殴打する。ツルの攻撃は魔法陣が完全に防ぎ、衝撃で飛ばされたマリアが床を滑るようにして体勢を立て直す。


(戦闘用ブラの防御機能が低下してきてる。攻撃力増加バフもあと少しで切れそうだし。ベネディのスキル発動まで私が踏ん張らないと……)


 マリアが再びミラーに向かって突進する。

「バカの一つ覚えがっ! これでも喰らえ!」

 巨大なツルが多方向から同時にマリアを襲う。

 全角度から魔法陣が出現し、ツルの攻撃をはじき返した。

「はぁぁぁぁぁ!」

 間合いを一気に詰めたマリアが、ミラーの腹部を真横に切り裂いた。

 ミラーの腹部から緑色の血しぶきが飛び散る。大きく開いた傷口はあっという間にふさがり完治した。


(再生速度が速すぎる……。再生する隙を与えず攻撃し続けないと)


 襲い掛かる巨大なツルの上を走り抜け、マリアがミラーの懐へ斬りこむ。素早く後方へ回り込み、ミラーの背中に大剣を叩きこむ。

「うおぉぉぉぉ!」

 連続で斬撃を繰り出し、ミラーの体をそぎ落としていく。

 何本もの巨大なツルの攻撃がマリアの魔法陣に打ち込まれ、大きな衝撃音がダンジョン内に鳴り響く。


(くっ……胸が痛い。そろそろ魔法陣も限界かも。でも、ここで引くわけにいかない!)


 マリアは一切ためらわず、大剣を振り続けた。 

「ハハハハッ。ずいぶんと苦しそうじゃないか? その表情、たまらんなぁ」

 ミラーの首が回転し、後方のマリアを見ながら舌なめずりをする。

「黙れバケモノ! お前の体、ミンチにしてやるわ」

「いいだろう。お前の魔法陣と我が肉体、どちらが上が試してみるがいい!」

 マリアはひるまず攻撃を続けるが、ミラーの自己再生速度を上回るダメージを与えることが出来ない。一方、ミラーの攻撃は確実に魔法陣の盾にダメージを蓄積させていた。

 マリアの魔法陣に小さな亀裂が生じる。


「おいっ、もうマリアが限界だ! バフが切れる前に魔法陣が壊れちまう!」

 オリバーがベネディクタに向かって叫んだ。

 ベネディクタが大きく深呼吸して目を開ける。全身から魔力が溢れだし、オーラとなってユラユラと立ち上る。

「ファースト・ブレイクッ!」

 ベネディクタの声と同時に彼女の体から衝撃波が発生し、ダンジョン内の空気が振動した。

「な、なんだこのプレッシャーは?」

 ベネディクタのオーラを感じ取ったミラーが攻撃の手を止める。その隙にマリアが飛びのいて間合いを取る。

「はぁはぁ……もうバフも切れちゃった。ベネディ、あとはお願い」

「マリアがいてくれて本当に良かった。感謝するわ。行ってきます」

 息を切らしてしゃがみこむマリアの肩に、ベネディクタがそっと手を置いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ