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第54話ランガの森ダンジョン編㉟

「ここから撤退して、ルドルフへ向かって。住民を安全な場所に避難させてほしいの」

「俺が今から走っても1時間はかかる。俺もここに残って――」

「ベックは私が連れてくわ……」

 シルフがボロボロの体を起こしてベネディクタを見つめる。

「シルフ……お願いできる?」

「任せなさい。必ずベックを町まで送り届けるわ。そのかわりベネディも約束して。絶対に死なないって」

「ええ、約束する。ミラーを倒したら、みんなでハルトのお店に集まって盛大にお祝いしましょ」

 ベネディクタがニッコリ微笑んだ。

「さあ、行くわよ。ベック!」

「ベネディさん、マリアを頼んだ!」

 シルフの魔法で浮かび上がったベックがベネディクタの瞳を真っすぐに見つめる。

 ベネディクタはこくりと頷き、飛び去る2人の背中を見守った。


「やぁぁぁぁぁ!」

 襲い掛かる何本もの巨大なツルをマリアが大剣で斬り飛ばす。

「きりがねぇな……」

 何度斬ってもすぐ再生してしまうツルを見て、オリバーがため息をつく。

「待たせたわね。シルフとベックにルドルフの住民の避難誘導をお願いしたわ」

 2人の元にベネディクタが合流する。

「うん。ベストだね。ここは私たちで何とかしよう!」

「分かってると思うが、ヤツには魔法反射のスキルがある。物理攻撃で攻めるしか方法は無い」

 オリバーの言葉に2人がうなずく。

「マリア、時間を稼いでくれないかしら? バフの効果が続く間だけでいいの」

「もちろん構わないけど?」

「お前さん、まさか……」

 オリバーが複雑な表情を見せる。

「はい。レアスキル、リミットブレイクを使います」

「リミットブレイク?」

「脳のリミッターを解除して飛躍的に運動能力を向上させるレアスキルだ。だがスキル使用後、体にかかる負担は計り知れない。死に至るケースだってある。諸刃の剣さ」

 マリアの問いにオリバーが答える。

「ダメ! 絶対にダメ! そんな危険なスキル……」

 マリアが怖い顔で何度も否定する。

「リミットブレイクには段階と制限時間があるの。初期段階の覚醒状態で時間オーバーしなければ問題ないわ」

「本当に?」

「ええ。親友に嘘はつかないわ」

 心配そうに見つめるマリアに、ベネディクタが笑顔で答えた。

「分かった! 私が時間を稼ぐから、ベネディクタは準備して!」

「頼んだわ」

 ベネディクタが立ち止まり、Jカップの胸に両手を当てて目を閉じた。

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