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第49話ランガの森ダンジョン編㉚

「で、こいつらどうすんだ?」

 ベックがシーモアとスコットを指さした。

「聞きたいことが山ほどあります。2人を連れて地上へ戻りましょう」

 ベネディクタがレイピアを鞘に納めた。

「オルトリンガム中隊長も心配だしね。早く戻りましょ」

「ああ、そうだな。っとその前に、ヤツが持ってた魔石を回収しないと」

 マリアに同意したベックは、動かなくなったミラーの元へ歩き始めた。

「ベック戻ってぇ! そいつ生きてるっ!」

 シルフが叫んだ。

「うわっ」

 突然動き出した巨大なツルに接触し、ベックが床に転がる。ツルは一瞬でシーモアとスコットのいる場所まで到達し、彼らを巻き上げた。ベネディクタとマリアが剣を抜く。その間にシーモアとスコットは連れ去られ、植物性モンスターと化したミラーの巨大な口に放り込まれた。

「いやだぁぁぁぁっ」

「助けてくれぇぇぇ」

 ミラーの胴体部分にぽっかりと開いた口が閉ざされる。ダンジョン内に響く2人の悲鳴は途絶え、ミラーの胴体部分の口元から真っ赤な血があふれ出た。巨大な口が動くたび、ぐちゃぐちゃと肉のすりつぶされる不気味な音が響く。

 口からペッと吐き出された2人の頭部が、マリアとベネディクタの目の前に転がる。

「ビビるとでも思ってんの? 前回のクエで慣れっこよ」

「モンスターがっ。討伐してやる!」

 マリアとベネディクタが再び剣を構えた。


「2人とも気を付けて! こいつ、さっきより魔力が大幅に上がってる」

 ベネディクタの肩の上でシルフが呼びかける。

「2人を吸収して強化されたってこと?」

「そうみたいね。いくわよマリア!」

「うん!」

 ベネディクタを先頭にミラーめがけて突進する。

「フハハハ! いい気分だ。来い小娘どもっ。私の力を見せてやる!」

「部下を吸収しておいて何が力よっ。笑えないわ!」

 巨大なツルがベネディクタに襲い掛かる。2人は散開して攻撃をかわした。そのままベネディクタが真正面に突っ込んでいく。マリアがミラーの後方へ回り込む。

「やぁぁぁぁっ」

 マリアが大剣を振り上げて飛び込んだ。巨大なツルがマリアの攻撃を防御する。

「くっ、固っ」

 マリアの大剣がはじき返される。

「はぁぁぁぁっ」

 攻撃をかわして間合いに入ったベネディクタが、ミラーの胸部にレイピアを連続で突き刺した。数秒間に目にも止まらぬ高速の連続突きが繰り出される。ミラーの胸部から血しぶきが上がる。攻撃を止めたベネディクタが飛びのき、ミラーと距離を取る。

「あいつ、防御度上がってない? ベネディの攻撃は効いてるみたいだけど」

「いいえ。私の攻撃もまともにヒットしたのは1つも無いわ。ハルトに防御貫通力増加バフまで付けてもらったのに……」

 ベネディクタが悔しそうに唇を噛み締める。

「あのチビデブが、それだけ規格外の化け物になったってことよ。認めたくないけどね」

 シルフが険しい表情で答えた。

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