第35話ランガの森ダンジョン編⑯
王国騎士団第4連隊所属、ミラー大隊長率いる部隊はルドルフの町のすぐ近くに野営地を設営していた。
「2人とも来てくれてありがとう」
野営地を訪れたマリアとベックにベネディクタが笑顔で声をかけた。
「私も来たよ。ダンジョンまで案内してあげる」
飛んできたシルフがベネディクタの肩に腰かけた。
「シルフもありがとう。心強いわ」
「騎士団の人に姿を見せて平気なの?」
マリアが心配そうに尋ねる。
「魔法を使ってるから平気。私のこと見えてるのはマリアとベック、ベネディクタだけよ。私が飛んでも、みんなはそよ風くらいにしか感じないわ」
「それなら安心だな。森の中の安全なルートは俺の頭の中に叩きこんである。まあ、下級モンスターしか出没しないから、ベネディさんの敵じゃないだろうけど」
「助かるわ。ダンジョンまでの道のりが長いから、戦闘での消耗は避けたいから」
ベネディクタは答えると、2人をミラー大隊長のテントへ案内した。
野営地では兵士たちが探索に向かうための身支度を済ませ、テントの撤収作業を始めていた。
野営地の中を歩くマリア達に、男たちの視線が集まる。
「なんか、すごい見られてるわね私たち。歓迎されてるって感じじゃないわね」
マリアが小声で話す。
「少なくとも俺は歓迎されてねぇな。きっとあれだ。ナイスバディの美少女2人が並んで歩いてるもんで、皆さん作業に集中できねぇんじゃねぇの?」
「ちょっと、ベック。そういうの、私にはいいけどベネディに失礼でしょ」
マリアがベックをにらみつける。
「すんません」
「ふふふ。調子が良さそうで何よりだわ。昨日一度は断られたから少し心配していたの。でも大丈夫そうね」
「はい! もう絶好調っす。ベネディさんのためならダンジョンだろうが魔王城だろうが、どこへでもお供します!」
「調子に乗るな!」
マリアがベックの頭を軽くはたいた。
ベネディクタとシルフがクスクスと笑い出す。
「でもね、ベックが言ったこともあながち否定できないの」
「えっ、どういうこと?」
首をかしげるマリアに、ベネディクタが自身の胸を指さした。
「ハルトから戦闘用ブラをもらったことは良かったのだけれど、もう隠すことが出来なくなってね……」
ベネディクタが苦笑いする。
ベネディクタは騎士学校高等部に進学してから急に胸が成長し始めた。剣の道を歩むうえで大きな胸は障害になるため、彼女は胸にさらし布を巻きつけるという対処療法を選択した。そのため、ベネディクタの真の胸の大きさを知る者は誰一人いなかった。
戦闘用ブラを得たことにより、本来の胸の大きさがあらわとなり、一夜にしてベネディクタが巨乳であるという事実が騎士団内に知れ渡ったのである。しかも、彼女の胸は桁外れのボリュームを誇るJカップである。
まだ入隊して4か月足らず、17歳の銀髪美少女が特大サイズの巨乳をユサユサと揺らしながら歩いていく。さらにその隣を、巨乳金髪美少女が共に歩いていく。マリアのIカップ乳もベネディクタに匹敵するほどの巨乳である。




