表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/76

第16話ゴブリン襲来編⑩ 

 マリアはダメージでボロボロになった体を引きずり、ゾイドへとどめを刺そうと一歩ずつ足を前へ運んだ。

「お前ら、俺様を守れ! あの女を始末しろ!」

 ゾイドの声でゴブリンが集まり、マリアへ襲い掛かった。

 マリアがよろめいて地面に膝をつく。


(くっ……足が動かない)


「させるかよっ」

 マリアに飛び掛かるゴブリンをベックが斬り倒す。

「嬢ちゃん、これを飲め」

「ありがとう!」

 冒険者から手渡されたポーションを飲み干し、マリアが立ち上がる。

「ゴブリンは俺らに任せろっ。突破口を開くから、その隙にマリアはボスを叩け!」

「わかった。お願い」

 ベックと冒険者がゴブリンを倒し、道を切り開く。


(いける! もう一度スキル攻撃を決めて、今度こそとどめを刺す!)


 マリアが大剣に魔力を溜めながら疾走する。


「ご主人さまぁぁぁ! どうかお助けくださいぃぃぃ!」

 ゾイドが両手を組み合わせ祈るようなポーズを見せる。

「えっ!?」

 突如マリアの前に仮面の男が現れた。

「炎よ、我に力を。業火で女を焼き尽くせ!」

 男が手をかざして詠唱すると、燃え盛る炎がマリアに襲い掛かった。

 マリアのブラが再び輝き、胸元に魔法陣が出現する。

「あれ? 熱くない」

 マリアが胸元に手を当てると、ブラの中央に埋め込まれた小さな宝石がキラリと光った。

「ほう、自動防御システムか。物理攻撃だけでなく魔法攻撃まで遮断するとはな」

 仮面の男がかざしていた手を下ろし、ゾイドの方へ歩いていく。

「ご主人様ぁ。う、腕がぁぁぁ。どうかお助けくださいぃぃぃ」

「ずいぶんと、ひどくやられたものだ」

「もう一度チャンスをください。必ずあの女を仕留め、ルドルフの町を落として見せます!」

 ゾイドが男の足元に額をこすりつけて懇願する。

「光よ、我に力を。この者の傷を癒せ」

 ゾイドの体が光に包まれて傷がふさがり、取れかけていた腕が元通りに治っていく。

「おぉぉぉ! ご主人さま、感謝申し上げます!」

「さあ、君の力を見せてくれ」

「存分に!」

 先ほどまでのダメージが嘘だったかのように、ゾイドは大剣を軽々と担いで歩き始めた。

「ウソでしょ……」

 マリアの顔から血の気が引いていく。

「いくぞぉぉぉ!」

 ゾイドが大剣を振り下ろす。マリアの大剣が弾き飛ばされ宙を舞う。

「オラオラオラオラ!」

 連続攻撃のダメージをマリアの胸の魔法陣が相殺する。

「きゃぁぁぁ!」

 斬撃に耐えられなくなった魔法陣が消滅し、その反動でマリアの体が吹き飛ばされた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ