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第13話ゴブリン襲来編⑦

「いける! いけるぞぉぉぉっ お嬢ちゃんに続けぇぇぇ!」

 冒険者たちが声を張り上げ、ゴブリンの軍勢に立ち向かう。徐々に冒険者側が優勢となり、ゴブリンたちを森の方へ押し戻していく。

「みんな、そのまま攻撃を続けて! 一気にいくわよ!」

 マリアがさらに前へ飛び出し、大剣を横に振って4匹のゴブリンを切り裂く。

「マリア! 弓兵が狙ってるぞ!」

 ベックの声に反応したマリアが大剣で身を守り、矢をはじき返した。

「おぉぉぉぉっ!」

 マリアがゴブリンの潜む木々を立て続けに薙ぎ払い、斬り倒した。そのまま落下した弓兵のゴブリンに大剣を突き立てとどめを刺す。

「大丈夫か?」

 ベックがマリアに駆け寄った。

「ええ。それより、アンタこそ腕が血まみれじゃない」

 マリアがバッグから包帯を取り出し、腕の傷口に巻き付けた。

「すまねぇ」

「気にしないで。町に戻ったらちゃんと薬塗りなさいよ」

「いや、このことじゃなくて。今まで俺、お前のこと……」

 ベックが包帯の巻かれた腕を握り、声を震わせる。

「ほら、下向いてないでしゃんとしなさい! ランクBならゴブリンなんて余裕でしょ。まだ戦闘中よ。全部やっつけて、みんなで町に帰るわよ」

 マリアがベックの肩を軽く叩いた。


「うぁぁぁぁぁっ」

「ば、化け物――」

 森の入り口で冒険者が叫んだ。

 声のあとに飛んできた2つの丸い物体がマリアとベックの足元に転がる。

「ひ、ひぃぃぃ」

 切り離された冒険者の首と目が合い、ベックが腰を抜かす。

 

 一体のゴブリンが、ゆっくりと森から姿を現した。そのサイズは規格外であり、2メートルを超える筋肉質な巨体に大剣を装備している。

 新手のゴブリンを目の前に、冒険者たちの体が固まる。恐怖で委縮した体を動かすことも出来ず、ただ震えながら巨体のゴブリンを見つめる。

 巨体のゴブリンが容赦なく大剣を振り、冒険者たちの首を跳ね飛ばしていく。

「まずい!」

 マリアが一気に間合いを詰めて大剣を振り、巨体ゴブリンの剣をはじき返した。

「みんな下がって! コイツは私が引き付ける。みんなは他のゴブリンをお願い!」

「嬢ちゃん、アンタ一人じゃ無理だ」

「大丈夫! これ以上、絶対に犠牲は出させない。私に任せて!」

 マリアが力に満ちた表情で冒険者たちを説得する。

 冒険者たちはマリアの後方へ下がり、通常ゴブリンとの戦闘に集中した。


(パワーはあるけど、剣を受けた感じだと私でも戦える。動きを見た限りスピードは遅い。早さと手数で圧倒してやる!)


 巨体ゴブリンと対峙したマリアが大剣を構えた。


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