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聖剣使いの忍  作者: 月崎海舟
第一章 聖剣伝説を受け継ぐ忍
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第二話 異世界見聞に行こう!


 そのボサボサな髪型はダメだろうとギルディオンに言われ、光一はこの世界の散髪屋に来ていた。

 ギルディオンも髪や髭を整えてもらうとの事で、光一の隣の席で雑誌を嗜んでいる。

 入店する際、店員がにこやかに「我らが主」と呼んでいたのには光一も度肝を抜かれたのを追記しておく。


「見かけない顔だけど、新人さん?」


 男の店員が光一の髪を切りながら、光一に話しかけてきた。

 どこの世界でも、散髪屋は客に話しかけて来るのは共通事項のようだ。


「ああ、そいつは私が直々に引き抜いてきた期待の新人ですよ」

「我らが主が直々にですか! そいつはすごい!」


 光一には何が凄いかはさっぱりわからなかったが、二人は本人そっちのけで話に盛り上がっていく。


「こいつは心が折れてしまったが、実に好感の持てる男だ。鍛え直せば立派なクルセイダーになる」

「……クルセイダー? なんですか、それは?」


 その言葉に、光一は慌てて起き上がった。

 確かに誰かを守れる自分になりたいと思っていた光一ではあったが、クルセイダーという言葉には不穏な物を感じていた。


 光一の頭の中で『クルセイダー』とは、戦場で戦う者を指していたからだ。

 彼は精神的に鍛えて貰えると思っていたのであって、誰かを殺したいと思ってギルディオンについてきたわけではない。

 そんな心配を察したかのように、手をひらひらと動かせながらギルディオンは口を開いた。


「心配するな。人を殺させるような真似はさせんさ。今日は説明だけして家に帰してやる。安心しろ。何、今日の夕飯までには帰すさ」


 女性の店員に髭を剃ってもらいながら、適当な調子で答えるギルディオン。

 帰す、という言葉を聞いて、安堵する光一。変わりたいとは思っていたが、父や友人を残してまで一人幸せになろうとは思っていなかったからである。


「ありがとうござ――――!?」


 それに対して何か言おうとした光一だったが、ギルディオンは女性店員に水の塊で顔を綺麗に洗われている光景に目を疑った。

 水の塊の中には髭や顔の汚れなどが入っており、女性店員はそれを洗面台に流し入れる。丸く形取っていた水は流体に戻り、排水口に流し込まれていく。


 それを見た光一は、あれを自分もやるのか、呼吸は大丈夫なのかと、異界の文化に混乱していた。

 店長は「大丈夫だよ」と言っていたが、光一はどういう意味での大丈夫なのかさっぱりわからなかった。

 そんなことなどつゆ知らず、ギルディオンは顔を女性店員に拭いてもらいながら眉をひそめていた。


「……いや、待った。君の夕飯は何時だったかな?」

「……二十三時です」

「随分と遅いな。もっと早く取らねばならんぞ?」

「……父が、仕事帰りに弁当を買ってきてくれるので」

「……そうか」


 気まずそうにギルディオンは目をそらし、その目線の先にある店内の時計に目を向ける。ちょうど十八時になるところだ。


「……ならば大丈夫だ。時間前までには帰れるだろう」


 顔をタオルで拭き終わったギルディオンは一々キザな振る舞いをしながら立ち上がり、光一の頭にどこからともなく水の塊を取り出し頭にのせた。


「ひゃあ!?」


 唐突に冷たい水を頭に乗せられ、素っ頓狂な声を出す光一。不思議なことに水の塊が崩れることは無く、鏡に映る光一はさながら水のアフロを被っているかのようであった。


「何を!?」


 混乱極まり体が硬直する光一であったが、ギルディオンはそれに答えず店主に声をかける。


「これでいいので、洗って下さい」

「畏まりました」 


 店長は頭を下げて返事をすると、光一の水の塊に手を突っ込み、髪の毛を揉み出す。

 見ただけでは丸い水だと感じていた光一だったが、実際は水と言うにはあまりに粘液上であり、どちらかと言えばスライムに似た感触であった。これの何と気色悪い事か。


「うおおおおおお!?」


 頭皮に今まで感じたことのない感触を味わい、思わず雄々しい声が口から漏れる光一であった。

 そんな未知の感覚に陥る光一をさておき、ギルディオンは指を鳴らす。すると、奇妙な格好の少女が現れた。

 ピエロと宇宙人を足して二で割れと言われたかのようなデザインの服を着ており、その風貌だけでいえば光一と同い年ぐらいだと見られた。

 少女は真面目な顔つきで、ギルディオンを見つめた。


「どのようなご用事でしょうか。我らが主」

「予てより立案していた観光案内を任せたい」

「はッ!?」


 思わず素っ頓狂な声を出す少女。それに対し、ギルディオンは何も言わずに親指を光一に向ける。当の光一は、相変わらず未知の体験に困惑している様子である。


「朝倉光一だ。事前の打ち合わせ通り、観光案内を任せる」


 その言葉を聞き、少女の表情が引きつった。


「……お言葉ですが我らが主。その話は、一か月後の予定では……?」


 その声には、急に計画を前倒しにしやがってこの野郎。という怒りが込められていたのがヒシヒシと伝わるものだった。

 無論、それがわからぬギルディオンではなかった。


「……すまない。ボーナス二十万、それと優良案件を任せるのと、有給を三日増やすので手を打ってくれ」 

「追加でボーナス五十万」


 好条件に対し、真顔で上乗せしてくる少女。実に強かだとしか言いようがなかった。


「……いや、三十万だ。」

「わかりました。後の事はお任せください。我らが主」


 少女はニッコリ笑うと、そそくさと光一の元へ歩み寄る。

 それを見たギルディオンは、やれやれと肩をすくめた。


「光一君、後の事は彼女に任せた。観光案内や質問に答えてくれるから、好きに使うと良い」


 そういうとギルディオンは、レジにお札を置いて店から出て行った。


「え、いや、その!?」


 髪を洗われている光一は事態の切り替わりについていけず、ただ戸惑うばかりである。

 そんな光一の不安などつゆ知らず、少女がにこやかに話しかけて来る。


「というわけで、この世界の案内を任された。八雲真希奈です。今日は君のガイドを任されました。どうかよろしくお願いしますね」


 そう少女――――真希奈に言われても、光一は苦笑いを返す事しかできなかった。



     ◇


 ――――空中要塞都市、ゾルァーマ。

 別名、『沈まぬ太陽』。その名の通り空中に浮かぶ都市であり、その土地面積は約三千平方キロメートルの雄大さを誇る。


 『沈まぬ太陽ゾルァーマ』には主に二つの役割が存在している。

 一つは、光一も括目した結晶体でできている巨大都市であり、首都としても機能している。

 都市の中央にそびえる巨大建造物『ギルディオン神殿』は、この世界を作った創造主であるギルディオンの神殿であると同時に、国家の最高機関である『シードゥス』が会議を行う場としても用いられている。


 そこまで真希奈の話を歩きながら聞いていた光一が、手を上げて質問を口にした。


「……その、『シードゥス』とは?」


 駅のような建物の中を光一と闊歩している真希奈は、少し悩んだ様子見せて口を開く。


「……まあ要するに日本で言う国会に集う議員みたいな感じよ。神様を含めた十三人のお偉いさんの事ね」

「国の大事な事を決めるというのに、国会で十三人……?」


 光一も正確な数は覚えてはいないが、日本の国会には議員が七百人ほどはいた筈である。


「神様曰く『多すぎても騒がしいし、バカが増えて頭が痛くなるだけ』だって」


 自分の国会議員がニュースなどでどういう風に映っていたかを思い出したが、あまり良い印象を持てない場面ばかりが思い浮かぶ光一。


「話の腰を折ってしまってすいません。お話の続きをお願いします」


 それら全てはマスコミの偏向報道による印象操作の所為だと思う事にし、目の前の話に戻ることにした。


「ああ、うん。それでもう一つの機能っていうのが……っと、ちょうどいい」


 二人が歩いた先には、たくさんの円状の装置が床に取り付けられていた。

 円状の筒が赤く光ると人が現れ、円状の筒が青くなると人がその中に入り消えていく。と言う光景が当たり前のようにそこに存在した。


「これは……?」

「まあこれは星……は、まだ説明してないか。ピタールって言って、エレベーターみたいなものよ。これを使って地上に行き来します。ささっ、早く早く」


 真希奈はそう言うと光一の肩を掴み、強引にピタールへと押し込まれる。


「え、ちょ、ぬお!?」


 装置が青く光ると、光一は落ちていく浮遊感に襲われた。この世界に来た時と全く同じ感覚だったので、落ちているのは間違いなかった。


「はいはーい。サングラスを付けましょうねー」


 落ちる佐中、真希奈にサングラスをまたしても強引にかけさせられる光一。


「はい、では上をご覧くださーい」


 言われるがまま上を向くと、そこには大地を照らす太陽があった。

 光一が知る太陽より暖かく、優しい光を降ろす。サングラスを取ってしまっても大丈夫なのではないかと、思わず錯覚してしまう陽の光――――。


 しかしここで、自分達落ちていく角度を考えると、自分達があそこから来たのではないか? と言う事に光一は気がついた。

 そう考えたことが分かったかのように、真希奈はニッコリと語り掛けてきた。


「これが空中都市『沈まぬ太陽ゾルァーマ』のもう一つの役割、太陽です。今から約四千年前に開発されこの世界を回って照らす、この世界唯一の太陽なのです!」


 真面目半分おふざけ半分な調子の説明をする真希奈だが、光一はその説明に引っかかるものがあった。


「唯一の?」

「そう、この世界元々太陽が無くてさー。ずっと月明かりもない夜だったのよ。で、明かり問題と御威光を示す為にも、ギルディオン様が作ったと言うわけ。いや、まあお蔭で『沈まぬ太陽ゾルァーマ』の上ぐらいしか夜を見ることはできなくなったけどねー」


 あっけらかんと説明する真希奈だったが、その偉業に光一は驚愕のあまり何も言えなかった。あまりに発想のスケールが違い過ぎたのだ。


「そしてこれから行くのは、四つの大陸のうちの一つ、西のマルシュワ大陸。その中でも有名な観光地となっています!」


 真希奈の見る方向に目を向けると、大きな都市が視えた。石造りの遺跡を中心に円を描くように他の建物が建てられており、遺跡の景観を崩さないような見た目の建物で作られていることが見てわかる。


「超古代文明時代に建てられたアクシス遺跡、それらを中心に建てられたアクシスシティとなっております」


     ◇


 アクシスシティ――――超古代文明時代、英雄アクシスが聖剣アクシスカリバーを突き立てた地である。聖剣を突き刺すと建物が生まれ、その中にある試練を超えなければ聖剣の元へは辿りつけないとされていた。後に人はこの建物をアクシス遺跡と呼ぶようになった。


 聖剣アクシスカリバーに選ばれたものは、世界の中心に立つ事を許された『光の勇者』の力を受け継がれ、巨悪の闇を払うと言われている。

 アクシスシティは、そんなアクシス遺跡を中心に建設された観光都市である。

 そんなどこかで聞いたことのある様な話を真希奈から聞かされても、光一にはよく話が呑み込めなかった。


「――――って話だったんだけど、一年くらいに完全攻略されちゃったのよ。まあ三千年も時間をかけて、攻略できたのが一年前っていうのもビックリな話だけどね。アクシス遺跡に備わっていた試練は撤去され、見事観光資源となりましたとさ」

「……なんだか、夢もロマンも無い話ですね」


 光一は背もたれに体を預け、目を細める。

 現在二人がいるのは、アクシス遺跡が見える喫茶店のテラス席の一つ。遠くを光一の目には件のアクシス遺跡が映りこんでいた。


「まあまあ、そう落ち込まないで。この話には続きがあるのです!」

「続き?」


 光一は落ち込んでいたわけではなく、あまり興味が無かっただけなのだが、それを訂正する前に真希奈は話を進めてしまう。


「そう、肝心の聖剣アクシスカリバーは引き抜かれてないんだなー。これが」


 その言葉の意味を、光一は一瞬理解できなかった。


「いや、しかし、先程は完全に攻略されと……」

「それ試練の方ね。剣と試練は別。誰がどうにかしようとしても、これがまた引き抜けない。誰がどんな手段を使ってもね。つまり、君も挑戦する権利がある。どう? ワクワクしない?」


 満面の笑みで光一に語り掛けて来る真希奈だったが、光一には釈然としない部分があった。


「先程から、光の勇者だとか、巨悪の闇だとか……それに神様は私の事を『立派なクルセイダーになる』と言っていました。この世界の人達は、何と戦っているんですか?」

「何と、か……」


 その問いを投げかけられた真希奈は、顔をしかめる。


「……この世界で戦うと言ったら、大きく分けて二つあるの。一つは、『オルタ―・エゴ』。簡単に言ってしまえば、誰かの心の一部であり、心が折れた時に生まれる理想の自分。放っておくと、この世界のエネルギーを食べつくされちゃう恐ろしい存在」

「でも、そんなの一体どこからやってくるんです?」

「星よ」


 真希奈はそう言って、遠い空を指さした。

 その指先では不思議なことに夜のような闇が空を覆っていた。その中で、星々が黒一色にならぬよう空を照らしている。光一が『沈まぬ太陽ゾルァーマ』に落ちて来る際、何とか落ちまいとして掴んだ小さな星々の光らしかった。


「あの星はね、貴方達の魂と繋がっている。貴方もあの中にある自分の星から出てきたの。……でも時々、星が地上に落ちてきてしまう事がある」

「あの星が、隕石みたいに?」

「そうよ」


 魂とあの小さな星が繋がっているという事にも驚いたが、あの星が落ちてくると言うのにも光一は驚いた。

 落ちて来た時に彼が掴んだ小さな星は、手を離しても元の場所に戻っていくような性質を持っていた。とても隕石のように落下するようには到底見えなかった。


「人の心が折れた時、星は天から落ちて来る。落ちた星は根を張り、この大地のエネルギーを吸い取ってまた空に昇ろうとする。でも、それには莫大な時間とエネルギーな必要なの。その所為で、大陸一つが枯渇してしまいそうになった例もある」

「……それとオルター・エゴに、何の関わりが?」

「落ちた星の中には、オルター・エゴがいるの。もちろん主人格もいるんだけど、それは追々。……オルター・エゴの目的は、落ちた星、『堕ちた迷い星メテオ・ラビリンス』を使って、本来の人格ではなく、自分が現実世界で生きられるようにすることなの。いわば、乗っ取りね」

「……乗っ取られた本来の自分は、その後どうなってしまうんです?」


 真希奈は光一から目を逸らし、言い難そうに口を歪める。眉を潜めて、絞り出すような声で呟いた。


「……大地の養分となり、溶けて消えてしまうわ。そして星が浮上して、オルター・エゴの人格が現実に顕現しても上手く適応できないの。犯罪者になったり、廃人になったりね。部品が一部でも無くなったら、機械が上手く動かないのと同じよ」


 それはあまりに恐ろしい話だった。

 別の自分が代りに自分の人生を生きて、肝心の自分は養分として溶けて消えてしまう。そのオルター・エゴでさえもろくな人生が送れず、自分と言う存在に勝手にレッテルを貼られてしまう。

 自分がそんなことになったら頭がおかしくなりそうだと、光一は体を震わせた。


「そうならない為に、私達はオルター・エゴを討伐するの。オルター・エゴを倒せば、星はエネルギーを吸うことなく、正常な形で空に戻っていけるからね」


 真希奈は軽い口ぶりで光一の不安を払拭させようとしていたが、その声色は微かに重みを感じた。

 光一の短い一生の中で、その声色は何かに対し責任感を持っている人の物だと知っていた。

 この世界の住人は、誰かの人生を助けられる戦いを責任感を以て行っている。例えそれがエネルギーを守ることが目的だとしても、とても素晴らしい事だと光一は思った。


「じゃあ、倒してしまったオルター・エゴはどうなってしまうんです?」

「大丈夫大丈夫。星の中で倒してしまえば、その人の心の一部としてちゃんと還っていくわ」


 真希奈は一泊置いて行った。


「……だから、オルター・エゴを倒すってことは、皆を助けるってことなの。強くて命の危険にさらされることもある仕事だけど、誰かがやらなくちゃいけない仕事なの」

「…………」


 光一は眉をひそめ、口を噤ませる。

 そんな光一を見て、真希奈は慌てて付け足した。


「ああ! もちろん嫌だっていうなら別のお仕事を用意するわ! 我らが主も、そんな君を戦力に加えたくないだろうしね」

「……わざわざすいません」


 深々と頭を下げる光一。


「いや、自分の命に関わる事だし、そりゃ即決できないわよ。我らが主とはいえども、戦うのを嫌がっている人間に強制させるようなことをすれば、私がすぐさま抗議するから!」

「……ありがとうございます……!」


 その言葉を聞いて、光一はさらに深々と頭を下げた。


「いや、頭は上げていいからね!? 当たり前だからね!?」


 最近マスコミやSNSで良いように言われていた光一は、人の好意に滅法弱かった。


「しかし……」

「しかしじゃない! はい、観光。観光の続きに行きましょう! アクシスカリバーのお披露目です! ほら、行くわよ!」


 真希奈はその細腕からは信じられないような力強さで、強引に光一を連れ出そうとする。

 光一は慌てて注文した飲み物を手に持つことしかできなかった。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 主人公がクルセイダー=戦場で戦う者と頭の中で変換していましたが、何らかのサブカルチャーの智識によってそのような変換をしたのならば、事前に一話で部屋にこもっている間逃避するために「サブカ…
[一言] マスゴミはくそ。 光一はちょろい。
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